2015.11.04更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 事務所で仕事をしていたところ,横浜弁護士会のメーリングリストが目に留まりました。

 今日は,坂本堤先生の命日です。

 

 坂本先生は,横浜弁護士会の大先輩であるというだけでなく,横須賀高校の大先輩でもあります。

 「坂本弁護士事件」当時の記憶はありませんが,地下鉄サリン事件などの一連のオウム報道は鮮明に覚えています。

 まだその当時は,自分が横高に進学するなど,はたまた弁護士になるなど夢にも思っていませんでした。

 

 坂本先生と直接面識があるわけではむろんありませんが,私にとって坂本先生は何かにつけて意識せざるを得ない存在です。

 坂本先生が亡くなられた年齢に近づくにつれ,その思いは一段と強くなっています。

 

 朝日新聞の神奈川版では,「青春スクロール 母校群像記」という連載が行われています。

 我が母校である横須賀高校も取り上げられましたので,その頃は毎週欠かさずチェックしたものです。

 

 その中に,坂本先生について記載された箇所があります。

 少し長いですが引用します。

 

 

 『横須賀高校(以下,横高)の卒業生で決して忘れてはならない一人が,弁護士の坂本堤(故人,75年卒)だ。オウム真理教被害対策弁護団の活動をしていた坂本は1989年,教団幹部らによって妻と1歳の長男と共に殺害された。

3年間,坂本と同じクラスだった元横須賀市部長の森山武(57,75年卒)は「筋を通すけれど気さく。おちゃめな男だった」と振り返る。最後の体育祭では「緑」チームの団長に。

「個性の強いクラスをまとめられるのは彼だけ。みんなに慕われた」。命日に合わせ,今も11月3日には同級生らが集まる。』

 

 

 私が弁護士になったときに,弁護士会による新人研修がありました。

 その時のテーマは「業務妨害対策」。担当講師は,滝本太郎先生でした。

 滝本先生は,坂本先生と一緒にオウム真理教被害対策弁護団の活動をされ,ご自身もサリンをかけられるという被害に遭っています。

 

 その研修の最後に,滝本先生が次のようなお話をされました。

 「坂本やその家族が今もいる場所が日本に3つある。一つは,北鎌倉の円覚寺松嶺院内,一つは,弁護士会館内,一つは,長野・新潟・富山の三現地である。」

 私はその話を聞くまで恥ずかしながら知らなかったのですが,日本大通にある横浜弁護士会館1階には,入り口を入ってすぐのところにある柱に,坂本弁護士事件のプレートが設置されています。

 

 坂本先生が事件に巻き込まれたのは弁護士登録3年目のことでした。

 私ももうすぐ3年目に突入します。

 日々の案件処理で心をすり減らすことも多いのですが,坂本先生が見られなかった景色を見るためにも,慎重に案件処理にあたっていく所存です。

 

 あともう一つ。

 人の肉体は,「死」という生理現象によって失われますが,人の精神は人々に語り継がれることによって存続します。

 坂本弁護士事件を知らない世代がますます増えていく中,私一人でも語り継いでいこうと決意しています。

 あの事件は決して忘れてはならない事件ですから。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.10.30更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 なぜか毎日暑いですね。きっと温室効果ガスを削減していないせいでしょう。

 

 

 現在,国選の刑事事件を担当しています。

 「国選事件」というのは,世間的にも知名度があるようで,「今週は国選事件の担当週なんだよね。」と言っても大体通じます。

 「HERO」にせよ「リーガルハイ」にせよ,国選事件を取り上げているわけ作品は多いわけではないのに,なぜこんなに有名なのか。私にはよくわかりません。

 

 ただ,国選事件をやっていると,世間の皆さんが国選事件をどう思っているのかはわかります。

 それは,「国選事件なのに熱心ですね。」「国選事件なのに大変ですね。」「先生も国選事件だとお思いでしょうけど。」というセリフからもわかります(すべて,実際に言われたセリフ)

 なぜ国選事件の評価がこんなにも低いのか。それはよくわかりません。

 

 昨年は,多くの私選事件を担当したのですが,その中でも気になるセリフは多々ありました。

 「国選の先生じゃ不安で。」「やっぱり国選だとやる気も出ないんですよね。」「私選の先生ですか!これでもう安心だ。」

 弁護士のことを金額に応じて仕事量を変える生き物だと思っていらっしゃるようですね。

 

 ご安心ください。世の中の弁護士は,国選でも私選でも仕事量に差をつけるようなことはしません。

 私選にできて国選にできない手続も特にありません。

 ましてや,私選の方が処分が軽くなるなんてことはまずありません。

 

 ならば,私選制度は何のためにあるのか。

 答えは一つ。「自分が気に入った弁護士に依頼することができる。」ということです。

 

 国選制度は,プロ野球におけるドラフト制度のようなものだと思うのです。

 野球はしたいのに自分が入る球団は決められない。弁護は必要なのに自分を担当する弁護士は決められない。

 じゃあ,自分で決めるにはどうすればいいか。私選弁護を頼めばいいわけです。(昔でいうところの逆指名制度みたいなものです。たぶん。)

 

 前にもどこかでお話ししたような気がするようなしないような感じですが,弁護士選びの最大のポイントは自分と性格が合うかどうかです。

 ガツガツ責め立てる先生は,交渉を有利に進めることができるかもしれませんが,柔軟性に乏しいかもしれません。

 穏やかな先生は,相手方をやり込めることはできないかもしれませんが,話をじっくりと聞いてくれるかもしれません。

 

 自分の担当弁護士を自分で決めるための対価が私選弁護の報酬だと私は思っています。

 それが高いと思うか安いと思うかは,みなさまのご判断にお任せします。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.10.22更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 最近,冒頭のあいさつもあっさりしてきたものです。

 まぁ私は「こってり」より「あっさり」の方が好きなので,自分には合ってると思います。

 (私はあの「こってり」がしゃぶしゃぶのごまだれにしか見えません。)

 

 さて,本日のテーマは,「専門分野とは何か」です。

 話は変わりますが,先週金曜日に以前お知らせしていた市民法律講座が行われました。

 参加してくださったみなさま,どうもありがとうございました。

 急ごしらえのレジュメと急ごしらえの話だったにも関わらず,最後までご清聴頂き,ただただ恐縮しております。

 

 その席の最後,帰ろうかとしているときに,参加者の方にいろいろと質問をいただきました。

 その際,「先生のご専門は何ですか?」と聞かれました。

 来ました。私が最も答えづらい問題!(いや,他にも年齢やら経験やら聞かれたくないものはあります。)

 思えば,一般の皆さんとお話をしているとき,必ずと言っていいほど聞かれるのが専門分野です。

 しかし,今一度考えてみましょう。「果たして弁護士に専門分野はあるのか?」ということを。

 

 

 ここで,一つヒントとなるのが,医療の世界との対比です。

 医師の先生方は多くの専門分野に分かれています。そして,私たちはそれに応じて受診する科を決めます。

 おなかが痛くなったら消化器科,関節が痛くなったら整形外科,頭が痛くなったらいきなり脳外科には行かず内科。

 そして,各診療科の中でも数多くの専門領域に分かれています。

 そうすると,きっと皆さんは思うはずです。「弁護士にも専門領域があるはずだ。」と。

 

 ここで衝撃的なお知らせをします。

 弁護士の業務広告において「専門分野」という表示をすることは控えるべきこととされています。

 

 

◆弁護士及び弁護士法人並びに外国特別会員の業務広告に関する指針

第3 規程第3条の規定により規制される広告

 12 専門分野と得意分野の表示

  ⑴ 専門分野は,弁護士情報として国民が強くその情報提供を望んでいる事項である。一般に専門分野といえるためには,特定の分野を中心的に取り扱い,経験が豊富でかつ処理能力が優れていることが必要と解されるが,現状では,何を基準として専門分野と認めるのかその判定は困難である。専門性判断の客観性が何ら担保されないまま,その判断を個々の弁護士及び外国特別会員に委ねるとすれば,経験及び能力を有しないまま専門家を自称するというような弊害も生じるおそれがある。客観性が担保されないまま専門家,専門分野等の表示を許すことは,誤導のおそれがあり,国民の利益を害し,ひいては弁護士等に対する国民の信頼を損なうおそれがあるものであり,表示を控えるのが望ましい。専門家であることを意味するスペシャリスト,プロ,エキスパート等といった用語の使用についても,同様とする。

 

 

 さてさて,これで二度と聞かれることはありませんね。めでたしめでたし。

 

 

 

 そうはいかないでしょうね。なぜなら,「規程で専門分野の表示自粛を求めていること」と「弁護士が専門分野を持つべきかどうか」という話は全く別の話だからです。

 続いて,専門分野に関する私自身の意見を披露します。

 

 弁護士の世界において,確かに「専門的分野」というものは存在します。

 例えば,知的財産権,医療過誤,渉外などは,通常の弁護士が対応できる問題ではありません。

 それは,内容自体が非常に高度で複雑であることと,日常業務においてそのような事案を経験する機会がほとんどないためです。

 このような分野については,上に挙げた分野を専門分野としている弁護士に依頼する必要があります。

 しかし,裏を返せば,そのような専門的分野以外の案件については,弁護士でありさえすれば対応できるということになります。

 

 もう一つ考えなければならないのは,弁護士自体の数と依頼事件の多様性です。

 例えば,平成27年7月31日現在の弁護士の数は,全国で36,390人です。このうち,約半数が東京に在籍していると言われています。

 専門分野のみを行う弁護士のことをスペシャリストというならば,その対応できる範囲は非常に狭いということになります。

 クロイツフェルト・ヤコブ病の専門医が(たぶん)単純な風邪の診断ができないように,知的財産法のスペシャリスト弁護士は,(きっと)ご近所トラブルを処理できないはずです。

 このようなスペシャリスト弁護士が仕事をしていくためには,各分野に特化した弁護士が多数存在している状況が必要になります。

 そして,そんなことができるのは,今のところ東京だけです。

 

 私が仕事をしている横須賀市は,弁護士の数が多いとは言えない地域です。

 日頃相談をしている内容は,日々の生活の中から生まれてくるような身近な問題です。

 それは様々な分野に及んでいますので,幅広い知識が必要になります。

 そのため,私はスペシャリスト弁護士ではなく,ジェネラリスト(万能)弁護士を目指したいと考えています。

 万能ねぎは,ラーメンに入れても鍋でもぬたでもみそ汁でも納豆の薬味でも何でもござれです。そんな感じです。

 

 そういうわけなので,私には専門分野はありません。逆を言うとできない分野もほとんどありません。

 弁護士に相談すべきかどうかわからなくても大丈夫です。「それは弁護士に相談する事案ではありません。」とお答えします。

 今後とも万能ねぎ弁護士・角井をよろしくお願いします。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.10.13更新

 こんにちは。

 弁護士の角井でございます。

 いやぁ,読者の方の中には心配に思ってる方もいらっしゃったのではないでしょうか。

 角井は死んだんじゃないか,と。

 そう。すべては9月に遡るのです。

 その日は,当番弁護士の担当日でした。

 

 

Q1.当番弁護士って何ですか?

 

A1.当番弁護士とは,各単位弁護士会(横須賀でいえば横浜弁護士会)ごとに当番の弁護士を置いて,被疑者や家族・知人から弁護士会に接見依頼があれば,当番の弁護士が無料で接見に応じる制度です。

 

 

 朝,事務所に行くと早速弁護士会からの電話あり。内容を聞くと,被疑者のお父さんからの依頼らしい。お父さん。もう嫌な予感しかしない。

 「先生,少年事件です。新件送致なので在監場所を確認してから接見に行ってください。」

 普段,私選事件でもない限り,我々弁護士が初めて接見に行くのは,被疑者が勾留された後です。裁判所から帰ってくる時間を見計らってから行くので,大体午後5時以降になります。国選事件を多く担当している私にとって,初回接見とはそういうものという認識です。それなのに,新件送致とは!

 

 

Q2.新件送致ってなんですか?

 

A2.被疑者は逮捕されると48時間以内に検察庁に身柄を送られます。ニュースでは,「送検」という言葉でおなじみですね。検察庁では,検察官が被疑者の言い分を聞いて「弁解録取書」というものを作ります。この後,検察官は,被疑者を勾留すべきか,釈放すべきかの判断をすることになります。

 

 

 「そうか,そうか。新件であれば検察庁に行けばいいんだね。勾留されるかどうかは話を聞いてみないとわからないけど,勾留されれば国選弁護人に選任するように要望書を出しておこう。」とまぁ,この時の私は思っていたわけです。

 少年に会っていろいろなお話を聞きましたが,守秘義務があるので内容はお話しできません。勾留されるかどうかは微妙な案件でした。そこで,接見室まで案内してくれた検察事務官が衝撃の一言を言うのです。

 「先生,本件は家裁に直送予定です。」

 

 

Q3.家裁に直送ってなんですか?

 

A3.通常の刑事事件の場合,勾留しないのであれば釈放するしかありません。しかし,少年事件の場合は,全ての事件を家庭裁判所に送致しなければならないことから(少年法41条,42条),勾留しない場合には直接家庭裁判所に送致されることになります。これが「直送」です。

 

 

 複雑な話になってきました。「当番弁護士」の待機日に出動要請があり,事件は「少年事件」で「新件送致」であり,在監場所を確認したら「検察庁」で,「勾留」されると思っていたら「家裁に直送」されました。かなりイレギュラーな事態が私を襲おうとしていました。

 家裁の出した結論は,観護措置に付するというものでした。

 

 

Q4.観護措置ってなんですか?

 

A4.観護措置とは,家裁が調査,審判を行うために,少年の心情の安定を図りながら,少年の身体を保護してその安全を図る措置です。観護措置には,家裁調査官の監護に付する措置と少年鑑別所に送致する措置の2種類がありますが,通常は後者の措置が執られます。3年B組金八先生第5シリーズで兼末健次郎に対して行われたのもこの措置です。

 

 

 少年鑑別所というのは,各都道府県に一つしかありません。神奈川県では,港南中央にある横浜少年鑑別所だけです。遠い。それでも当番弁護士として接見した者として,継続して受任しようという強い決意を抱いたわけです。しかし,そんな強い決意は天変地異によって打ち砕かれてしまうのです。

 

 

 そう,金沢八景以南の京急線が大雨で動かなくなってしまったのですね。

 

 

 それでも何とかして鑑別所までたどり着こうとしましたが,やっぱり無理でした。

 力尽いた私は歩いて家まで帰りました。

 

 次に問題となったのは,少年事件の迅速性です。観護措置は,通常2週間なのですが,更新されると4週間まで延長になります。鑑別所では,心理テストやIQ測定を行う関係から,3週間程度の時間が必要と考えられており,更新されるのが原則となっています。観護措置が終わる前に少年審判を開く必要がありますので,少年事件では観護措置をとられた時期から審判日の予測が立つことになります。

 

 そうするとどうなるか。審判は,観護措置が取られてから概ね3週間後。その間に被害者との対応や学校との連絡や少年との面会をすべて終えなければなりません。少年事件はとても忙しいのです。

 しかも,あらかじめ少年事件の担当となっていれば,その後の予定を空けておくことができます。みなさん思い出してください。今回は当番弁護士からの受任です。

 

 

 つまり,予定が全く空いていない。

 

 

 ここまでお読みいただいた皆様にはもうお分かりだと思います。なぜ私がブログを更新できなかったのか。

 しかし,事件も終了し,3連休でMGSⅤを全クリし,ようやく帰ってまいりました。

 これからはブログを更新できるように頑張ります。

 

 

 この事件の結末をお話しすることはできませんが,忙しくも充実した日々だったと思います。

 願わくば,二度と事件を起こさないように生きていってほしいものです。

 人の痛みを知れば警察の厄介になるような事件は犯さないはずだと信じています。

 高校の先生から教えてもらった,ある高校生の歌は,いまでも私が生きる指針として胸の内に息づいています。

 今日は,その和歌でお別れしましょう。

 

 「人の持つ 痛み知るため 学問を 続けんと思う 受験生の夏」

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.09.07更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 

 ブログを更新しなければならないことは分かっているのですが,何かとやらなければならない仕事があってつい疎かになってしまいます。

 (いないとは思いますが,)読者の皆様にはお待たせして申し訳ありません。

 

 さて,何を隠そう,明日は司法試験の合格発表日ですね。

 私が合格したのは,いまから3年前のことですが,遠い過去の出来事に感じます。いやぁ,この3年間はいろいろありましたなぁ。

 私の友人たちも受験していますので,明日は是非よい報告が聞けることを楽しみにしています。

 

 法科大学院生は,司法試験に合格することを目標にして日々を過ごしているのですが,合格はゴールではありません。

 まさしくスタートラインに立った状態であり,法曹への道はこれから始まるのです。

 ただ,司法試験に合格すると,身の回りに様々な変化が起こります。

 どんなことが起こるのか,記憶を振り返りながら説明していきましょう。

 

 

1.友達が増える

 

 よく芸能人になると親戚が増えるといいますが,それに似たようなものです。

 法律関係の友人は,それほど驚きもしませんが,それ以外の分野の友人たちはただただ驚いてくれます。

 特に,合格前は法科大学院生という世間から見ると気楽な職業をしていますし,試験後はただのニートと化しているわけなので,周囲からの評判は決して高くありません。

 それが合格すると突然の高評価。ある友人は,「おまえが友人でおれは誇らしい。」と言っていました。ジャイアン的な嗜好が垣間見えます。

 そして,各グループごとに祝賀会と称した同窓会が催されるのです。とりあえず,いっぱいプレゼントをもらえます。

 ただ,最もうれしかったプレゼントは,法科大学院の同期からもらったネーム入りのボールペンでした。

 

 

2.情報戦が始まる

 

 司法試験の合格を目指すときは,豊富な情報に溢れています。

 どの問題集を使えばいいか,出題傾向は何か,教えてくれる人はたくさんいます。

 それが司法試験に合格したとたんに何の情報もない状況にほっぽり出されます。

 特に,司法修習生の出願を忘れてしまうと悲劇です。

 司法試験に合格した後は,司法修習生となって研修を行い,その後裁判官・検察官・弁護士の道へと進んでいきます。

 司法試験に合格したんだから勝手に司法修習生になれると思ったら大間違いです。学者を目指すという理由で修習に行かない人もいるのです。

 明日合格した人は,すぐに最高裁判所のホームページを見に行きましょう。そして出願書類の多さに驚愕しましょう。

 こうして合格者はコミュニケーション能力を身につけていくのです。

 

 

3.司法試験とは全く異なる勉強が始まる

 

 表題を見ただけで叫びたくなりますね。

 必死の思いで司法試験に合格したというのに,新たな勉強が始まります。

 そしてそれは,それまでにしてきた勉強とは全く異なる種類のものです。

 私も司法試験までは型破りな答案を書いてきたと自負していますが,司法研修所で行われる起案では命取りです。

 研修所起案には研修所起案の「作法」があります。覚えましょう。とにかく覚えましょう。

 書き方は研修所から送られてくる大量の冊子に書いてありますので,大丈夫。覚えましょう。

 これが覚えられないと司法試験に不合格するよりもはるかに苛酷な未来が待っています。

 

 

 そんなこんなで司法修習が始まる季節になります。始まってしまったら最後,二度と学生気分には戻れません。

 いまのうちに遊べるだけ遊び,寝られるだけ寝ましょう(飲むのはその後いくらでも飲めます。)。

 大変なことばかりでしたが,司法試験に合格したからこそ,いまの自分があります。

 受験生の皆様の合格を心より祈念しております。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.08.27更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 

 

 「いやー,寝冷えしちゃったよ。」という日々も終わりを告げ,今日も当事務所は熱気にあふれております。

 熱気と言えば,最近は世界陸上をよく見ていますが,陸上競技は分かりやすくていいですね。

 足が速ければ勝つ,やりを遠くまで投げれば勝つ,高いバーを飛び越せば勝つ。

 「シンプル イズ ベスト」とはよく言ったものだとひとり感心しております。

 

 「シンプル」に考えるということは,日々の業務にも通じるものがあります。

 単純明快な議論は,すべての人の心を打ちます。

 すなわち,優れた議論というものは,小難しいものなのではなく,聴いた人がすっと理解できるものだと思っています。

 

 

 この度,母校の法科大学院からオファーを受けまして,近日開催される入試説明会でお話をすることになりました。

 内容としては,法科大学院での生活,司法試験,弁護士業務の内情などが指定されています。

 

 法科大学院の生活と言っても,私が学生をしていたのはかれこれ4年ほど前のことですので,現状とは変わってしまった部分も多いかと思います。そこは,優秀な在校生に語ってもらうことにしましょう。

 

 司法試験と言っても,私が受験したのはかれこれ3年ほど前のことですので,現状とは変わってしまった部分も多いかと思います。そこは,優秀な受験生に語ってもらうことにしましょう。

 

 そうすると,私が語るべきなのは弁護士業務の内情ということになりますが,いったい何を語ればよいのか,考えあぐねているところです。

 

 私の話を聞きに来るのは,法科大学院の受験を検討している人ということですから,大学生が最も若い世代になると思われます。

 私が法科大学院を受験したころは,まだ合格率7~8割とか言われていた時代でしたから,説明会の雰囲気も明るかったと記憶しています。

 時は流れ,現在では,合格率の低い法科大学院が強制的に閉校させられる時代になってしまい,受験生にとっても気が気でないのではないでしょうか。

 運よく合格できたとしても,ニュースを見れば弁護士の就職難ばかり。これから受験する人はよほどの自信家かよほどの楽観論者でなければ心が持ちませんね。

 そんな不安を抱えている受験生に希望のある話をするのが私の役目のように感じています。

 

 まず,司法試験の合格者数が減っていると言いますが,旧司法試験よりは受かっています。

 合格率が25%程度だと仮定すると,全体を4つに分けてその一番上の層に位置すればいいわけです。

 一番下の層は,短答式試験で足切りに遭いますので,残った階層は3つです。

 その階層を,「良い答案」「普通の答案」「ダメな答案」に分けるとすれば,「良い答案」を書けば合格する計算です。

 「超優秀な答案」を書けと言われればそんな自信はないですが,「良い答案」くらいなら書けそうな気がしてきませんか。

 これで合格間違いなしやな!(気持ちや!)

 

 次に,弁護士の就職難といいますが,なんだかんだで大多数の修習生は就職できています。

 前に比べれば内定が決まる時期が遅くなっているというだけであり,ほとんどの事務所で業務過多の状態が続いています。

 金銭面での待遇はあまりいいとは言えませんが,お金持ちになるために弁護士になるわけではないでしょうから,そんなに大きな問題ではありません。

 私自身,就活の状況は最悪と言ってもいい状態でしたが,今ではこうしてブログを書ける身にもなりました。

 人生なんとかなります。(心配すんな!)

 

 最後に,弁護士の仕事はとてもいい仕事です。

 一日とて同じ一日がやってくることはありません。毎日新鮮な驚きに満ち溢れています。

 所長弁護士や先輩弁護士はいますが,上司ではありませんので,指示に従う必要はありません。

 自分の信じるところに従い,自分で責任をとれる仕事です。

 事件の種類はあくまで多く,業務の幅はあくまで広く,法廷で尋問をすることもあれば,刑事被疑者に接見に行くこともあり,高校で出前授業をしたり,弁護士会の委員会で発言したり,裁判所からの委嘱で破産管財人をしたり成年後見人になったり,現地調査のために出張したり,執行の立会いをすることもあります。

 辛いことがあっても,専門的職能であるという自負がそれを乗り越えさせてくれます。

 自らの頭脳と肉体が機能する限り,死ぬまでできる仕事です。

 

 日々の業務で心がけていることがあるとすれば,何事もシンプルに考え,シンプルに説明するということです。そして,この考えは,法科大学院の授業で学んだことです。

 予備試験に合格して法科大学院をショートカットしようとする学生がいることは残念でなりません。

 ぜひ法科大学院で充実した日々を過ごされることを祈っています。

 

 

 あぁ,普通に原稿を書いてしまった。まぁ,たぶん当日の出席者には気付かれないでしょう。

 今日のところはこれにて失礼をば。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.08.21更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 

 最初は,ある程度シリーズ化しようと思っていたんですよ。

 でも毎日バタバタしながら過ごしていたら,終わりのない出口に不安を覚え始めました。

 ただ,予告していたこの事件だけはちゃんと解説します。

 

 

2.慶應大学院生弁護士局部切断事件

 

 さて,この事件は,慶應義塾大学の法科大学院生が弁護士の局部を切断するというショッキングな事件であり,世間的にも大変注目されました。

 注目ポイントはいろいろあると思うんです。加害者が法曹の卵だった点とか,被害者と加害者妻との間の男女トラブルとか,加害者が某柔道選手に見えて仕方がないとか。

 ただ,私が注目するとすれば,局部を切断しておいてなぜ傷害罪なのか,殺人未遂罪ではないのか,という点が気になります。

 

 ナイフで人を斬りつけた場合,傷害罪とされる場合と殺人未遂罪になる場合があります。被害者が負った怪我が同じであっても,事案によって結論は異なります。では,その2つの事案を隔てるものは何かといえば,「殺意」があったかどうかです。

 「殺意」は,加害者の内心に存在するものですので,あったかどうかは本人に聞いてみないとわかりません。さらに,本人が本当のことを言うとも限りませんので,本人の言い分だけを信じるわけにもいきません。では,どうやって殺意を認定すればよいのか。この点に関しては,現場の裁判官などが事実認定の方法として様々に工夫してきた過去がありますが,着目すべき点はいくつかあります。

 

 ① 創傷の部位

 まずは,傷のある部分が人の身体においてどのような意味を持つかが重要です。殺人未遂ということは,与えた傷が死を招きかねないということですから,足の先や腕などではその危険性が低いということになります。一般的には,四肢を除いた身体の全部分が殺意を認定できる部分とされています。

 そうすると,今回は局部が切断されていますので,一見該当しそうにも思えます。しかし,性器は生命機能維持に必要な臓器ではありませんし,近くに大動脈が通っているわけでもありませんので,身体の中枢というには難しいのではないかと思います。

 

 ② 創傷の程度

 傷が深ければ深いほど,傷が多ければ多いほど殺意が強いと言えます。裁判例などを見ると,深さ10センチ以上の傷がある場合には,殺意を認定しているケースが多いようです。

 この点についても,今回は局部を切断していますが,その他の身体に傷があるわけではありませんので,創傷の程度が高いとは言えないと思います。

 

 ③ 凶器の種類

 刺殺の場合は,相手に致命傷を負わせられる凶器かどうかが重視されており,刃体や刃渡りの長さが10センチ以上である場合は,殺意が認められやすいと考えられています。

 そうすると,今回は枝切りばさみなので,この点からも殺意の存在は難しいのではないでしょうか。

 

 ④ 凶器の用法

 傷の深さとも関係しますが,その傷が凶器の大きさに対してどれくらいの割合だったかを知ることは有用です。例えば,刃渡り10センチの包丁で深さ10センチの傷ができていれば根元まで刺さっているということになりますから,非常に強い殺意があったということができます。

 今回は,枝切りばさみをチョキチョキさせたわけなので何とも言いようがありませんが,少なくとも刺突行為などには及んでいないので,強固な殺意を認定することは難しいと思われます。

 

 ⑤ その他

 殺意の認定においては,既に述べた4つの要素が重要だと考えられていますが,その他にも認定の要素となるものはあります。例えば,「殺してやる」と叫んでいれば,殺意の認定に働くでしょうし,何ら手当をしないでその場を離れていたら,被害者が死ぬことを受け入れていたと考えることができるでしょう。

 ただし,これらの要素は,全く違う考えも成り立つところですので,殺意の認定においてはあくまで補助的な要素にとどまると思います。なお,本件ではこのあたりの事情が分からないので,判断は避けます。

 

 さて,以上の検討から導き出された答えとしては,「いまある情報だけから判断すれば,加害者に殺意があったと認めることはできない。」といったところでしょう。実際,加害者は,自分の妻と被害者との男女関係を疑っていたと報道されていますから,被害者の性機能を奪うことが主たる目的であり,それ以上に死亡させる動機があったとはいえない事案だと思われます。

 

 私としては,将来の法曹を目指す人間がこのような事件を起こしたことに少なからず胸を痛めていますが,どの業界にも起こり得ることですので,努めて冷静に受け止めることにしています。ほら,中学校教諭が買春したり,警察官が交通違反したり,議員が政務活動費を不正に使ったりしますもんね。

 そんなときでも「罪を憎んで人を憎まず」の気持ちで,しっかりと弁護できる人間になりたいものです。

 

 最後はきれいな終わり方でしたね。たぶんシリーズは今回が最後ですが,気が向いたらまた同じような記事を書くかもしれません。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.08.17更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 みなさま,その後いかがお過ごしでしょうか。

 

 8月も半分過ぎてしまったなぁ,としみじみ感じていましたが,8月のブログ記事数を見てそんなうららかな考えが吹き飛びました。

 

 まだ1件しか更新してないじゃん。

 

 ひどい。あまりにもひどい。

 みなさまのおかげによりまして,長期夏季休業をいただいておりましたが,私はいったい何をしていたのか。

 罪滅ぼしとして,この間に起きた事件について解説しましょう。

 

 

1.小網代湾女性殺人死体遺棄事件

 

 7月29日,神奈川県三浦市三崎町小網代にある小網代湾で,ビニールシートのような ものに包まれた女性の遺体が浮かんでいるのが見つかった死体遺棄事件が発生しました。その後,8月6日,同事件について,アメリカ国籍の男性が,死体遺棄の容疑で逮捕されています。

 この事件については,いまだ詳しい情報がわかっていませんが,現段階で着目すべきなのは次の2点です。

 

 まず,発見された女性遺体が生きたまま海中に投げ入れられたとした場合,死体遺棄罪は成立しないのではないかという点です。この点については,本罪の客体である「死体」について,死亡した人の身体であると解されていることから,死体遺棄罪は成立しないと解すべきでしょう。

 なお,犯人が死体であると思って海中に投げ入れていた場合は,刑法上の錯誤論が問題となりますが,この点については様々な議論があります。私から簡単にコメントすると,先程の事例では,死体遺棄の故意をもって殺人の結果を発生させているのですが,人を殺すという認識がない人に対して,殺人罪の責任を負わせることはできないでしょう。この場合,傷害致死罪にとどまるのではないでしょうか。

 

 次に,死体遺棄罪が成立しない場合,逮捕の有効性はどうなるのかという点です。逮捕をするにあたっては,「罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由」が必要とされています。よくわからない基準ですが,この後に「起訴」や「判決」が待っていることからしても,それらの基準よりは緩やかなものでいいと考えられています。そうすると,被害者が亡くなっていたかどうかはよく調べてみないとわからないので,逮捕する段階では「相当な理由」があったと判断されるでしょう。

 また,裁判になる際には,殺人罪で起訴できるのかという疑問があるかもしれませんが,それまでの捜査によって被害者が生存したまま海中に投げ入れられたことが判明した場合,殺人罪で起訴することは可能です。この場合,逮捕及び勾留の効果は,死体遺棄罪という被疑事実に限定されますので,改めて殺人罪で勾留がなされる可能性が高いと言えます。他には,死体遺棄罪については処分保留で釈放した上で,再度殺人罪で逮捕するということも考えられるでしょう。今後の報道に注目したいところです。

 

 

 ふぅ。たまに真面目なことを書くと疲れますね。まだ一つしか書いてないじゃないかという突っ込みはへこみますのでご遠慮ください。

 次回は,同業者が大変な目に遭ったあの事件を取り上げます。ご期待ください。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.08.03更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 

 たまには真面目なことも書いて見ようかと思い(この時点で何か間違っている気もしますが),読者の皆様にお知らせがあります。

 

 

 今年度における横須賀市民法律講座の担当講師となりました!

 http://www.yokoben.or.jp/news/event/2015/post-212.html

 

 

 市民法律講座とは,横浜弁護士会が主催しているもので,市民の方に対して法律知識の普及を図るため,現在では県内7ケ所(横浜市,川崎市,横須賀市,小田原市,厚木市,相模原市,鎌倉市)で,毎年8月から12月の間に開催しています。

 横須賀市では,毎年10月に開催されており,全5回の講座が開設されます。私が担当するのは,第3回(10月16日(金)開催)であり,テーマは『労働をめぐる法的問題について~あなたの会社はだいじょうぶ?~』です。

 現在も残業代請求の案件などを抱えていますが,「労働法」という広範な分野について,2時間という枠の中でどのようにわかりやすく説明できるか,工夫してみたいと思っています。

 折しも「オワハラ」や「ブラックバイト」など,労働関係に関するニュースが話題となっていますし,私自身も若い目線から解説したいと思っていますので,若年労働者をめぐる問題については重点的に取り上げようと思います。

 

 私以外の講座については,その道の専門的知識を持つ先生方が担当していらっしゃいますので,私も聞きたいと思うような内容になること間違いなしです。

 金曜の夜という何とも言えない日程ではありますが,是非講座を受講して下さいますようお願い申し上げます。

 

 なお,受講の申込みは弁護士会宛ではなく,横須賀市コールセンターにするようになっているとのことなので,お間違えのないようにしてください。

投稿者: アダジオ法律事務所

2015.07.31更新

 こんにちは。

 横須賀のアダジオ法律事務所の弁護士の角井です。

 

 こうも暑い日が続くと仕事中に考えることはただ一つです。

 「キンキンに冷えたビールが飲みたい。」

 

 あ,いや,不真面目キャラを演じているわけではないのですが,素の私はこんな感じですのでご容赦ください。

 7月最後のブログは,『いま飲みたい!おすすめのピルスナー』特集をお送りします。

 

 

1.「ピルスナー」とは

 

 ピルスナーとは,チェコのピルゼン地方で発明されたビールの種類を指します。日本で売られているビール大手4社の主力製品は,すべてこのピルスナーです。

 ピルスナーが生み出されるまでのビールは,いまのような黄金色をしていたわけではなく,ベルギービールに見られるような上面発酵ビールが主流でした。しかし,上面発酵ビールは座菌が繁殖しやすかったことから,15世紀頃,冬にビールを仕込んで洞窟や氷室で貯蔵するようになります。これが下面発酵ビール(ラガービール)の始まりです。

 そして,1842年,ピルゼン市でラガービールの生産が始まりますが,ピルゼンの水がヨーロッパでは珍しい軟水であったことから,黄金色のビールが完成します。これが「ピルスナー」と呼ばれるようになり,現在に至ります。

 

 

2.おすすめのピルスナー①ピルスナーウルケル(アルコール度4.4%)

 

 先ほど説明したように,ピルスナーは,1842年,チェコで発明されます。そして,何を隠そう,このピルスナーウルケルが世界初のピルスナービールなのです。ちなみに,「ウルケル」とは,「元祖」という意味。

 ピルスナー特有のさっぱりとした味わいの中に,奥深いホップのうまみと苦みが感じられます。海外のビールは,日本のビールと違って,それぞれ強烈な個性を持っていますが,このビールも元祖なのに個性が際立つ味わいです。

 

 

3.おすすめのピルスナー②イェーバー・ピルスナー(アルコール度4.9%)

 

 イェーバーは,ドイツ北部に位置する都市の名前です。このビールは,「ドイツで一番苦い」と言われるほど強烈な苦みを持っています。

 最初に口に入れたときの衝撃はとにかくすさまずいものです。「いやぁ,ピルスナーは好きだけど,この苦さはもはや耐えられないレベル」と一瞬後悔の念が過ります。しかし,その苦味はあっという間に消え去り,後に残るのはホップの豊かな香り。まるで魔法にかけられたようです。食事と一緒に楽しむのもよいですが,これ単体でも素晴らしいアペリティフになり得ます。

 

 

4.おすすめのピルスナー③レーベンブロイ(アルコール度5.0%)

 

 レーベンブロイは,世界中で広く流通しているビールですので,ご存知の方も多いことと思います。日本では,アサヒビールがライセンス生産していることで,比較的手に入りやすいですね。レーベンブロイの良さは,「これと言って特徴がないこと」。苦みとうまみと甘みがいいバランスで調和しています。見た目通りの優等生といった感じの味で,いつまででも飲める良酒です。

 

 

5.おすすめのピルスナー④台湾ビール 金牌(アルコール度5.0%)

 

 中国の「青島ビール」は有名ですが,台湾ビールはそれに比べてマイナーなイメージがあります。それがどうして,個人的には青島ビールよりも好みです。台湾ビールの特徴としては,何と言ってもその甘み。材料に蓬莱米を使っていることから,米特有の甘い味わいと香りがビール全体を印象付けています。飲みのがもったいなく感じるビールです。

 

 

6.おすすめのピルスナー⑤ラーデベルガー(アルコール度5.0%)

 

 とにかくうまい。何がうまいのかと聞かれてもうまく答えられないくらいにうまい。コクがあるのにキレがあり,苦みがあるのにスッと消え,後味は極めてクリア。それもそのはずで,ザクセン王家の御用達として長らくザクセン王に献上されていたビールであり,かつてはあのビスマルクも愛飲していたというから驚き。めったにお目にかかれない真のプレミアムビールである。

 

 

 興奮しすぎて,最後だけ文語調になってしまいました。文体の揺れはよくないですね。申し訳ありません。

 記事を書いていたら自らのビール欲を抑えられなくなりました。さて,今日はちょっといいビールでも買って帰ろうか。

投稿者: アダジオ法律事務所

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