2017.10.11更新

 気付けば前回の記事から半年くらいたっているんですかね。半年なんて時間はあっという間に過ぎますよね。

 

 ほら,この年になると半年なんてものの数に入らないじゃないですか。赤ちゃんパンダの半年はそりゃあビックリするくらい成長しますけど。

 

 そして,このブログ記事は,当初は暇になったら書いていたわけですが,おかげさまで暇な時間がどんどん少なくなってくるわけですね。誤解を招くといけないので説明しておきますが,別に儲かってるわけではないです。ただ忙しいだけです。「忙しいなら依頼するのやめちゃおうかな。。。」とかそういうのやめてください。

 

 ただし,忙しいからとか理由をつけているといつまでもブログを書かないわけですよ。そうすると,半年なんてかわいい時間の流れ方じゃなくてすぐに1年,2年は経ちますよ。それは,なんとも寂しいじゃないですか。

 

 というわけで(どういうわけで?),モアーズ横須賀店20周年記念,10年前と20年前の世界を振り返ってみましょう。

 

 

 

 まずは,今から10年前の世界。時は,平成19(2007)年です。

 当時の総理大臣は,途中までが安倍さん,途中からが福田さんです。いい感じで自民党政権が傾き始めた頃ですね。いけないいけない。政治的発言は危ない。

 

 われらが最高裁長官は島田仁郎さん。在外国民違憲訴訟や婚外子違憲訴訟などでは,多数意見を構成し,優れたバランス感覚をお持ちの方だと思っていました。

 

 流行語大賞は,「どげんかせんといかん」と「ハニカミ王子」。「どげんかせんといかん」の方は,途中から「せんとくん」のイメージとごっちゃになって,「どげんかせんとくん」という意味不明な言葉として覚えてしまっています。私としては,もはや「どげんかせんとくん」でいいです。ハニカミ王子についてはノーコメントで。

 

 私は当時大学3年生だったわけですが,私のようにつまずくことなく大学生になった同級生は,就活の真っただ中にあったわけです。当時は,リーマンショック直前期のいわゆるミニバブル時代であり,売り手市場もいいところ,1990年代の就職氷河期はどこへやらという空気感でした。

 ちなみに,私は4年時の労働法の授業の時(再々履修)にあまりにも内容がわからず,「私の周囲の就活生たちも労働基準法などには苦しめられている」という「4年生だから単位ください」アピールをしたところ,かろうじてCをもらったという過去があります。そんな人間でもその後に努力すれば弁護士になれるんですから,みなさんも夢をあきらめないで頑張ってほしいですね。どの口が言うんですかね。

 

 メンズファッション界には,ジャケットを多用したきれい目モードの時代が到来し,別珍ジャケットが大ブームとなりました。私の同期に紫色の別珍ジャケットを着ていた男がいましたが,次第に色が褪せていったのには哀愁を感じました。

 私自身は,渋谷や原宿に出没するようになり,なけなしの金をはたいてチェックのジャケットを買う日々が到来します。いやぁ,背伸びしてますねぇ。過去の自分を思い返しても恥ずかしさを感じないのは,感情が死んでいるからでしょうか。

 

 それまで毎年参加していた横高音楽部の定演には,はじめて不参加となった年でもありました。理由ははっきり覚えていませんが,サークルとかサークルとかいろいろあったんでしょう。今となってみれば,その時の自分自身の判断は間違っていなかったように思います。

 サークルは,法政大学国際法研究会という学術団体に所属していましたが,幹部学年としてアカデミックフォーラムという研究発表大会を行わなければならなくなり,「国際環境法」という壮大なテーマで様々な準備をしました。なんだかんだ言って青春だったんでしょうね。何を食べても太らなかったのは,ちょうどこの頃までではないでしょうか。

 

 モアーズ横須賀店10周年記念の記憶は,少しだけあります。その頃,バイトもしていなかった私は,慢性的な貧困に悩まされていました。じゃあバイトしろよというツッコミは,すでに100万回聞いていますのでもういいです。たぶんですが,11月に行われるアカデミックフォーラムに備えて細身のスーツを買ったのではないかと思います。いやwwww細身ってwwww。その細身のスーツは,平成25年頃までは体が入った記憶がありますが,その後は体の相性が悪くなったので行方不明です。

 

 

 

 さて,20年前の世界は,平成9(1997)年です。

 当時の総理大臣は,橋本龍太郎さん。橋龍かっこよかったなぁ。特に,日米貿易摩擦の時に通産相としてアメリカと折衝していた時はかっこよかった。爆笑問題の日本言論でも取り上げられていて,後に中学生の時に読んだ記憶があります。

 最高裁長官は,途中まで三好達さんで,途中から山口繁さん。三好さんは,愛媛玉串料訴訟の時の反対意見が印象的でした。内容はともかくとして,自らの心情を吐露したのは,裁判官としてそんなに非難されることではないように思います。山口さんは,著名な違憲判決がなかった時期ということもあり,ほとんど印象がないです。

 

 流行語大賞は,「失楽園」。当時小学6年生だった私が映画館に見に行くはずもないのですが,その後ドラマ化された際には,古谷一行と川島なお美が平日の夜10時にしては濃密すぎる濡れ場を演じていて,少年のこころには過激に過ぎたように記憶しています。

 また,この年の漢字は,「倒」。戦後最大の倒産と言われた山一証券の倒産劇を少年だった私も鮮明に記憶しています。社長の言う通りですよね。社員は悪くないんですよ。ただ,もっと言いたいのは,社長も就任したばかりなので,社長も悪くないんですよ。あの場にいた人はみんな悪くないんですよね。悪いのは,表に出てこない人たちです。

 

 特に私の経歴を隠す必要もないですが,当時の私は横須賀市立浦賀小学校の6年生です。小学校の6年間って長いですよね。いいかげんにあの長ったらしいテンポでいつまでも終わらない校歌を歌うのにも辟易としてきた年頃です。

 私の幼い頃というのは,どちらかというと暗黒時代で,その暗黒時代は小学1年生に始まり,小5・小6の小休止をはさんで中学3年生まで続きます。稀代のリベラリストであることを自負する私としては,学校の集団生活についていけなかったというか,周囲のクラスメイトとそりが合わなかったというか,教師の言っていることが意味不明で理解できなかったというか,とにかく意味のない規則に従う必要性を最後まで理解できなかったというか,そんな感じの幼少期でしたので,小学校や中学校というところは監獄だと思ってましたね。はい。

 そんな中でも,小5・小6のクラスは,比較的リベラルな空気の漂うクラスだったので,のびのびと学校生活を送ることができました。そういう意味では,1997年は私にとって幸福な時代だったと思います。

 

 小学6年生の私に最も影響を与えたのは,映画「もののけ姫」の公開です。これはすごかった。はじめて友達同士で映画を見に行ったのは,この映画です。当時のショッパーズプラザ横須賀内の映画館は,幕間の入れ替えが不十分なんですね。なので,入場券を買って1回場内に入ってしまえば,あとは見放題ということも可能だったわけです。

 はじめてもののけ姫を見た印象は,「なんだかよくわからないけれど,とてつもなくすごい映画だ。」というものでした。よくわからないのでもう1回見ると,やっぱりよくわからないのでもう1回見ます。よくわからないならもう見に行かなきゃいいんですけど,見に行きたくなる何かがあるんですね。気付くと劇場で12回見ました。それくらい虜になった映画でした。そして,その印象は,20年経った今でも変わりません。

 

 そう考えると,私にとっての人生の晴れ上がりというのは,この1997年だったような気がします。それまでの人生の記憶はとても曖昧ですが,もののけ姫を見に行った後の記憶は比較的鮮明です。私はその時,はじめて自らのリベラリズムに気付き,その方向に進むような人生の方向へ舵を切ったのだと思います。

 

 モアーズ開店時の記憶は,ひどく曖昧です。モアーズができる前に,あの場所に何があったのかも全く覚えていません。ただ,当時から中央のヤマハ小林楽器店に通っていた私にとっては,浦賀に住んでいた同級生よりも中央を身近に感じていたことから,モアーズの開店時からよくお店に行っていたように思います。

 モアーズのポイントカードは,満12歳からしか作ることができないのですが,モアーズ横須賀店が開店した1997年10月1日は,誕生日前でしたのでまだ11歳でした。この時の悔しさは忘れられません。

 

 

 

 さっきから何の脈絡もなくモアーズ横須賀店の話をしていますが,今年はモアーズ横須賀店開店20周年です。10月1日の開店日には,超絶怒涛の値引きやポイント増額など,大盤振る舞いもいいところ,しまいには先着順でお菓子がもらえたりとお祭りと呼ぶにふさわしい一日です。

 モアーズが開店した1997年からしばらくの間は,週に2回ヤマハに行っていましたから,たまに本屋を覗いたりしていました。しかし,お金のない私はそのうちモアーズに行かなくなり,ポイントカードが失効してしまう羽目になります。いやぁ痛恨のミス。

 

 2001年。私は神奈川県立横須賀高校に入学し,横須賀中央経由で高校に通学するようになります。そうなると,学校帰りにどうしてもモアーズに寄りたくなるものです。心は青春まっただ中。お小遣いも中学生の頃よりは増えている。雑誌を買ったりCDを買ったりいろいろしたい。ミスドでいつまでもカフェオレをお替りしていたい。ゲーセンに行って連ザやエゥーゴvsティターンズをやりたい。その全てが揃っているのがモアーズでした。

 

 高校を卒業すると,東京市ヶ谷にある大学に通うようになりますが,やはり横須賀の人間には都会の空気が華やか過ぎて,どこかで息抜きをしたくなるものです。じゃあどこで息抜きするか。正解はモアーズです。ただし,当時のモアーズは夜8時に閉店していたので,5限の授業を終えて帰ってくると間に合わないのです。じゃあどうするか。5限の授業に出なければいい。出ないとどうなるか。4年生で40単位を取る羽目になりました。

 

 その後,私は東京目白にある大学の大学院に通うようになりますが,常に規則正しい生活を心がけていましたので,平日は決してモアーズに寄らず,月末のいつも買っている雑誌を買う時だけ,モアーズに寄るようになります。この頃になると,5階にあった電気屋が撤退して古着屋とスーツ屋になったり,6階のCDショップが7階に移動して跡地が靴屋になったり,店舗レイアウトが様変わりし始めます。この頃は,いまはなき平坂書房の漫画コーナーに行って,「さよなら絶望先生」の単行本を買うのが楽しみでしたね。作者の久米田先生は,横須賀出身です。

 

 大学院を卒業した年に司法試験に合格し,そのまま西の果て長崎県に赴任することになります。モアーズライフとのしばしの別れです。長崎では,夢彩都・アミュプラザ・ココウォークをはしごして,モアーズライフと同じような生活を送っていました。当時は,はじめての一人暮らし・はじめての仕事・はじめての大人の付き合いなど様々なストレスに見舞われ,それをショッピングで解消するという堕落した生活を送っていました。あのことにもっと貯金ができていたらなぁ。いや,あのときの散財のおかげで,死なない程度のお金の使い方を学びました。

 

 修習終了後は期せずして地元横須賀に戻ってくることになり,その後独立開業して今に至ります。いま,事務所の脇を小泉進次郎候補の選挙カーが走り抜けていきました。戻ってきてしまったことに少し恥ずかしさは感じていますが,地元っていいものですよね。そうでなければ,モアーズ横須賀店開業20周年にも立ち会うことができなかったかもしれませんしね。

 

 

 

 

 さてさて,それでは今から10月1日に買ったスーツの受け取りに行ってきましょうか。次に皆様にこのブログで会えるのは来週か再来週かはたまた来年か。

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.04.30更新

 期せずして9連勤を達成している今日この頃,連休で道が混んでいることがこんなに腹立たしく思ったことはありません。

 裁判所の決定が出るまでの間,しばしお付き合いください。

 

 

 最近こんなお電話をいただきました。

 「先生のHPを拝見したところ,交通事故に注力されているとのことでしたので(以下略)。」

 

 

 えーっとですね。こんなことを申し上げるのは気が引けるのですが,正直に申し上げます。

 別に交通事故に注力はしておりません。

 

 もっと言えば,離婚に注力しているわけでもありませんし,相続に注力しているわけでもありません。

 非常に雑多な事件を扱っておりますので,何か特別な分野に特化しているわけではありません。

 

 これは,ホームページの作成上仕方がないところがあるのでしょうが,私自身はセールストークをすることが好きではありません。

 ましてや,「○○の事件は重点的に取り扱っております。」とか,「○○の事件をお任せいただければ必ずお力になれます。」というセリフはたぶん言ってこなかったと思いますし,今後も言うつもりはありません。

 私の使命は,甘い見立てで危うい橋を渡りそうになるよりは,石橋を叩くようにアドバイスすることだと思っています。

 

 私の事務所は,市街地の中心部にあるわけではありませんし,郊外にあるくせに近くに駐車場がない点は皆様にご負担をおかけして申し訳ないと思っておりますし,事務所自体がまんま民家でさらに靴を脱がないと上がれない作りになっていて心苦しく思っておりますし,競争力という意味でははなはだ脆弱であると自覚しています。

 さらには,いつまで経っても大人の風格が出てくる様子がありませんし(体が大きくなっているのは自覚しています。),日本の最難関大学を出ているわけでもありませんし,笑ってないのに笑っている風に見えて闘争心がないように思われるのも知っています。

 

 では,私がアピれるところは何か。

 それは,「弁護士相手だからって全然緊張しなくていいんだよ。」ということです。

 私の人生は運と愛嬌だけで乗り切ってきたところがありまして,少なくともピリピリした空気を出すことはめったにないと思っています。

 弁護士の先生は優秀すぎるせいで,どうしても抜身の日本刀みたいになってしまうことがありますが(私自身もビビってしまうことが多々あります。),私はちゃんと鞘に納めてますのでご安心ください。

 

 

 そんなこんなで,先程連絡がありました。

 勾留請求却下です。

 検察官は準抗告しないそうです。

 いえーい。

 当事務所は,刑事事件に注力しております。

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.03.29更新

問題.次の事例を読んで,設問に答えよ。

 


 横須賀市で細々と仕事を続けているT弁護士は,先日,なけなしの貯金をはたいて,新車の自動車を購入した。自動車は,海外のメーカーが製作したものだったので,海外の工場で製作された自動車が船便で日本に届き,一定期間倉庫に保管された後,客からの注文が入ると車両登録などの作業を行った上で,客に納車されることになっていた。

 

 T弁護士が新車を注文してから2週間ほど経ったある週の月曜日,自動車販売店の店員から連絡が入った。内容は,「T弁護士さんの新車が販売店に届きましたので,いつでも取りに来ていただいて構いません。」というものだった。そこで,T弁護士は,同じ週の金曜日に自動車販売店を訪れ,新車を受け取ることにして,その内容を店員に伝えたところ,店員もこれを了解した。

 


 納車当日は,関東地方に強風が吹き荒れた日だった。T弁護士が自動車販売店に到着したところ,店の駐車場に真新しい車が駐車されているのを見つけた。店員は,「これがお客様のお車ですよ。」とT弁護士に伝えた。

 


 T弁護士が,店内で自動車保険の手続きなどを行っていると,他の店員がT弁護士に対し,おそるおそる次の事実を伝えた。「隣に止めてあった車のドアがお客様の車に接触してしまったようでして・・・現場をご確認いただけますか。」

 

 T弁護士は,大した話ではないだろうと思い,お店の外に出ると,納車寸前の新車に隣の車のドアが刺さっている状態であった。聞けば,春一番の風にあおられて勢いがついていたらしいということが分かった。T弁護士は,正直テンションガン萎えであったが,自走するのに問題はないし,事務所での打合せの時間が迫っていたことから,すでに新車と呼んでいいのかよくわからない新車を受け取って,帰路についた。

 

 2週間ほどしてから同車を修理に出したところ,相手方保険会社が気をまわしすぎたせいで,代車としてメルセデスベンツが用意された。扱いづらくてしょうがないので友人に話すと,「買った車ってベンツだったっけ。」と聞かれた。そこで,T弁護士は,事の一部始終を説明することにした。

 

 すると,友人は,「何でそのまま乗って帰ってきたんだ。新車を買いに行ったんだから,傷物の車を受け取るいわれはない。きちんとディーラーの担当者に対し,『私が欲しいのは新車なので,再度新車を手配してください。』と要求すべきだ。」と言ってきた。

 

 

設問1.T弁護士は,ディーラーに対し,再度新車を手配するように請求することができるか。

 

設問2.今回の事故を防ぐためには,どのような方法を取っておくべきであったと考えるか。

 

設問3.新車に隣の車のドアが刺さっている状態を目撃したときのT弁護士の心情について,300字以内で説明せよ。

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.03.17更新

 気を付けてはいたんですね。ええ。

 私のような仕事の場合は,収入が入ってくる報酬口座と生活費を出す生活口座が別ですから,黙っていると残高が減る一方なんですね。ええ。

 毎月いいところで報酬口座から生活口座にお金を移すわけなんですよ。はい。

 でも報酬口座の残高が心もとないときは,ちょっと移すのをためらっちゃうじゃないですか。ほら。

 しかも生活口座なんていつ作ったのかわからないくらい前の口座ですから,通帳がどこにあるのかわからないんですね。はぁ。

 そうすると,生活口座の預金残高なんて全く分からないわけですね。そうすると,どういうことが起きるんでしょうか。

 

 

 【正解】

 クレジットカードの引き落とし額が預金残高を超えており,信用不安を引き起こす。

 

 

 いやぁ,こんなに簡単にクレカが使えなくなるとは思いませんでしたよ。

 引き落とせないならお電話の一本でもかけていただければよかったんですがね。

 1週間くらいして自宅にハガキが届いたときには,もはや手遅れですよね。

 慌てて生活口座に入金しましたけど,カードはしばらく止められたままでしたね。

 特に困ったのが,月額料金をクレカ払いにしていた種々の支払ですね。

 あんなに長い間利用したのに,1回引き落とせなかっただけで強制的に退会扱いになるんですね。

 再びカードが使えるようになるまでの数日間は,まさに生殺し状態でしたよ。

 

 

 今後は,もっと頻繁に残高を確認しないといけませんね。

 ホントは現金払いの方が好きなんですが,ネット社会ではそうもいきませんものね。

 クレカが止められている最中に電子内容証明を出そうと思ったんですが,支払いができずにかなり焦りましたね。

 気まぐれで作っていた年会費無料のカードがなかったら非常に危ないところでした。

 

 

 まぁ,このような仕事柄いろいろと偉そうに説明していますが,自分が経験しないとわからないことは多々ありますね。

 今回は,非常にいい勉強になりましたね。大惨事にならなかったので笑い話で済みました。

 みなさまもわたくしと同じ轍を踏まないようにご注意ください。

 以上,不渡り系弁護士からのレポートでした。スタジオにお返しします。

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.02.01更新

 こんにちは。弁護士の角井です。

 思えばこれが今年初投稿でしたね。

 今年もゆるく参りましょう。よろしくお願いいたします。

 

 

 年末は,12月22日で仕事を納め,年始は1月10日から悠々と仕事を始めようと思い立ち,サイトのトップページに冬季休業のお知らせを書いたのが昨年12月初旬頃のことでした。

 同業の先生方からは「wwww休みすぎwwww仕事しろwwww」と散々な言われようだったわけですが,ふたを開ければ,やれ刑事事件の対応やら,やれ急遽受任した家事事件の対応やらで全然休んでおりません。

 それなのに世間からは,「あんなに長い間休みやがって。マジ許さねぇから。」と目の敵にされる毎日。私がMなら嬉しいのですが,ドSなので全く嬉しくありません。名玩具「こわしたい放題」(対象年齢2歳以下)で憂さを晴らしたい。

 

 

 それでも人並みには休みをもらえましたし,年末も年始も毎日酒漬けで前後不覚に陥っておりましたし,11月の終わりに届いたFF15のプレイ時間は100時間を超えましたので,幸せな生活をしているのだとは思います。いやぁ,FFのメインストーリーすっかすか。スクエニには謝ってほしいね。

 紅白歌合戦の演出が炎上したり,初詣ベビーカー騒動が過熱したり,アモーレがアモーレとアモーレしたり,ニュースにも事欠かなかった年末年始ですが,特に世間に興味がない私は,まさしく他人事のように感じておりました。

 本来であれば,専門家の立場からいろいろコメントすべきだったんですかね。今上陛下の退位問題とか。それについては,いつぞやの朝日新聞に藤田宙靖先生の素晴らしい論考が掲載されていましたので,そちらをご参照ください。あれよりいいものは書けません。

 

 

 毎回このブログの存在意義について考えるわけですが,専門的な発言には責任が伴います。責任を負うためには,十分な下調べの上に発言を行う必要があります。十分な下調べには,十分な時間と十分な情報が必要になります。そうすると,おのずから発言が不可能なことに気付くわけです。

 いつの頃からか,「安くていい物」を追い求める時代が来ました。これは「安くて早くて美味しい」とも言い換えられます。要するに,対価以上の価値を求められる時代になり,それは我々弁護士にも求められていると感じます。

 しかし,極めてシンプルに考えれば,いい物は値段が張り,複雑な事柄には時間がかかり,難しいものはやはり難しいものです。おにぎらずには,おにぎりを頬ばった時の米のほぐれ具合が再現できないのです。機械でプレスされたシャリの上にネタを載せるだけの食べ物は,寿司とは呼べません。

 そういうわけですので,もし私の事件処理が早ければ,それは元々早い時間で終わる事件だったのでしょうし,なかなか解決できないのであれば,それは複雑であるなどの理由によって,どうしても時間のかかってしまう事件なのです。

 

 

 私が法律事務所に「アダジオ」という名前を付けたのは,そもそもそのような考え方に賛同していただける方を相手に仕事をしようと決意したためです。

 時を重ねるごとにその想いはますます強くなっています。

 当事務所もいよいよ3年目,ますますご声援の程,お願い申し上げます。

 

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.12.06更新

 伝言ゲームという遊びがあります。幼い頃,幼稚園で盛んにおこなわれたこの遊びは,私の心の中に大きな爪痕を残しました。人間は良い意味でも悪い意味でも信用できないということを知った私は,それから二十数年を経て弁護士になったわけです。

 

 ある日,私は,伝言ゲームの最後列になってしまいました。それは,みんながバトンをつなぐようにリレーしてくれた言葉をみんなの前で発表するという非常に責任のある立場であることを意味します。私は思いました。「このような責任のある立場になって誇らしい」と。

 

 第1回戦が始まりました。隣の列を見ると,早くも最後列まで伝言が完了したようです。私の列はまだでしょうか。気持ちが焦ります。来ました。ついに来ました。私の耳元である言葉がささやかれました。

 

 

 「合言葉は『サササ』だって!」

 

 

 私は,幼い頃からどこか物事を客観的に見る癖があったようです。そのとき,「いや,そんな言葉を伝言ゲームに使うわけないでしょ。」と思った自分自身がいたことを,今の私ははっきりと思いだすことができます。私は聞きました。「本当に『サササ』なの?」と。

 

 

 「そうだよ。『サササ』だよ!」

 

 

 あぁ,もうダメだ。私は,みんなの前で笑いものになるんだ。じゃあ,もういいか。さっさと言っちゃうか。

 教諭「さぁ,答えを順番に言っていってもらおうか。」

 私「『サササ』です。」

 群衆「ざわざわ」

 教諭「正解は,『サザエさん』でした!」

 

 

 ですよね。そうなりますよね。でも『サ』は合ってましたね。よかったですね。

 

 

 続いて第2回戦です。気を取りなおしましょう。今度こそやってやりましょう。私には字を書かせた同じ列の輩は決して許したくありませんが,今回がうまくいけば許しましょう。そう,人を許すことで自らが許されるのです。

 

 

 「合言葉は『ウルトラマンのスペシウム光線』だって!」

 

 

 あぁ,もうダメだ。絶対にダメだ。幼稚園児に出すお題なのに,間に「の」が入るなんて絶対におかしいもん。普通単語は一つだもん。絶対間違ってるよ。どうしよう,また恥をかくのか。しかも前回とは比べ物にならないくらい恥ずかしいじゃんか。

 

 

 私「本当に『ウルトラマンのスペシウム光線』なの?」

 前列の悪魔「絶対そうだって!早く前に行ってきなよ!」

 

 

 執行を待つ気分というのは,こういうことなのでしょうか。私の番が刻一刻と迫ってきます。どうしよう。絶対違うもん。直感が違うって言ってるもん。

 

 

 教諭「今回の言葉は何だったかな?」

 私「『ウルトラマンのスペシウム光線』です。」

 群衆「ざわ・・・ざわざわ・・・・・」

 教諭「えっ・・・・・ざわざわ・・・・・」

 教諭「・・・・・正解は,『ドラえもん』です。」

 

 

 

 

 

 今日の教訓―裁判において人の証言なんてあてにならない

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.12.02更新

 今日は何の日,ふっ,ふーっ。

 今日は,今年度の司法修習開始日です。

 思い出のあの日から,もう4年も経っているのですね。

 年々月日が経つのが早くなっていっている気がします。

 

 

 そのことを意識したわけではないのですが,今日は久しぶりに法律書の買い出しに行ってきました。

 私のような弁護士稼業には,「仕入れ」という概念がないという話は,ずーっと前にもしたような気がしますが,その弁護士にとって「仕入れ」といっていいのが法律書籍です。弁護士に法律の知識がなければ,毎日スーツファッションをしているただのコスプレ野郎ですからね。いや,言葉が過ぎましたね。

 そうして何冊かの本を買ってきたわけですが,そのときに司法修習に関する本が目に留まったので,一緒に買ってきてしまいました。その名も『司法試験に受かったら 司法修習って何だろう?』という本です(伊藤建・國富さとみ編集代表,現代人文社,2016年)。

 はじめはちょっとパラパラとめくっていただけなのですが,気付けば読破していました。所要時間1時間。

 感想を申し上げると,ただただ素晴らしい。自分が修習生活を送っていたころの情景がまざまざとよみがえり,不覚にも涙を流しそうになるほどの臨場感。懐かしさを覚えるのと同時に,他の修習生も自分と同じような修習生活を送っていたのだという安心感。様々な感情が複雑に入りみだり,わたくし,興奮状態であります。ありがとうございます!

 

 落ち着きましょう。

 

 執筆者は,私の同期プラスマイナス2期くらいの先生方ですので,世代的にもぴったりだったのがよかったんでしょうね。司法修習生に出願する際の必要書類の集め方や二回試験の対策まで書いてあるので,この本があればもう修習生活に怖いものなんてありません!いまの合格者は恵まれてるなぁ。この本が孤立している修習生を一人でも多く救うことができれば,大変喜ばしいことだと思います。

 

 そうして,司法修習を終えた新人弁護士がやってくる時期が近付いております。弁護士業界は,1月に新しい弁護士を迎えるのが慣例になっていますので,私ももうすぐ4年目に突入することになります。もはや新人とは言っていられませんね。風貌だけは風格が出てきたと言われることが増えましたが,それは中性脂肪をため込んでいるだけなので,経験をため込むには至っていません。ただ,少しずつ度胸がついてきたようには思います。仕事でつらいことがあっても,それを抱え込まずにすむくらいの度胸が。

 

 

 今日から始まる新司法修習生の皆さんには,仲間としてお迎えできる日が来ることを楽しみにしております。

 まずは,とんでん和光市で祝杯を挙げることをおすすめします。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.11.16更新

 前回の更新は,実に8月の終わりのことでした。

 月日が経つのは早いと申しますが,こんなに早く感じたことはいまだかつてないように思います。

 お久しゅうございます。角井でございます。

 

 この間何をしていたのかと言えば,それは仕事をしていたわけであって,その内容についてはいろいろと話したいこともありますが,関係者がこのブログを見ている可能性があったり,予期せぬところから大炎上祭になったり,それはそれはおそろしいことばかりですので,詳細については,差し控えさせていただきたいと思います。

 

 今年も司法試験の発表があり,私の法科大学院の同期や後輩たちが数多く合格しました。大変喜ばしいとともに,また後輩が増える恐怖にさいなまれる今日この頃でございます。修習生活というのは,実に強烈なインパクトを残すもので,私自身,長崎で過ごしたあの一年を忘れることはありません。何やら来年あたりに,長崎を訪問する機会に恵まれそうな話を聞いていますので,約4年ぶりの帰崎を楽しみに,日々を過ごしております。

 

 9月の終わりには,裁判員裁判に出廷してきました。臨時休業の際には,いろいろとご迷惑をおかけいたしました。すでに確定した事件ですし,判決翌日には,神奈川新聞において報道がなされた事件でもありますが,内容が内容ですので,詳しく申し上げることはいたしません。事件に対して真摯に向き合うことは当然のことですが,この事件を通じて,私自身,貴重な経験ができたと思っています。

 

 10月に入ってからもなかなか忙しさが終わりを見せず,土日の予定が多く入る状況が続きました。産業交流プラザで行われた弁護士会・司法書士会・税理士会合同相談会では,相談担当者として参加させていただきました。相続の世界は,弁護士だけではなく,司法書士や税理士の先生方,または,民間の金融機関や証券会社でもセミナーが開かれている状況ですので,他業種の先生方との交流は,大変いい勉強になりました。

 

 最近では,横須賀商工会議所が主催する「キャリア教育」プログラムにおいて,中学生と「働く意味」に関するグループディスカッションを行いました。第一に感じたことは,最近の中学生はしっかりしているなぁということです。自分が中学生の頃は,あんなにしっかりと自らの意見を表明できなかったような気がします。日本の未来は,(この点については)明るいと感じました。ただし,私は,一般企業での勤務経験があるわけではありませんし,自らが生きたいように生きているだけですので,中学生との話では,いろいろと混乱させてしまったのではないかと反省しています。とりあえず,中学生に言えることは一つだけです。勉強しましょう。

 

 さてさて,気付けば今年ももう数えるばかり。果たして,年内にもう一回更新があるのかないのか。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.08.30更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 

 思えば,ポケモンGOに現を抜かす記事を書いてから早1月。

 みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。

 ちなみに,ポケモンをやる頻度は明らかに減ってきております。

 まぁ,もう114匹集めたしね。カブト出ないかなぁ。

 

 

 こんな間の抜けた始まりですが,最近はがっつりとした刑事事件の報道があって驚いております。

 某芸能人による強姦致傷被疑事件(本人が認めているとは言ってもまだ疑いの段階ですからね)については,様々な報道がなされています。

 あの方は,お母様が非常にパワフルだったこともあって,ついつい事件以外の話が盛り上がってしまいますが,法律家としては,やはり犯罪自体に注目したいものです。

 

 そもそも強姦罪とは,「女子を姦淫」することによって成立する犯罪です。「姦淫」とは,男性器を女性器に挿入することですから,強姦罪に問われるのは男性だけということになりますね。女性が男性を姦淫する行為は,強制わいせつ罪になります。

 本件は,強姦致傷罪ということですので,強姦の際に女性にけがを負わせてしまったということになります。両罪の違いとしては,法定刑の違い(強姦罪は,3年以上の有期懲役,強姦致傷罪は,無期または5年以上の有期懲役)と親告罪か非親告罪かといったところでしょうか。

 親告罪とは,被疑者を起訴する際に被害者の告訴が必要な犯罪のことであり,強姦罪などの性犯罪のほかには名誉毀損罪などが有名です。強姦罪の場合は,裁判で被害者の名誉が害される恐れがあるため,被害者の告訴を必要とする趣旨です。ただし,強姦致傷罪は,犯罪の重大性が優越することから,告訴を不要とする非親告罪とされています。

 また,強姦致傷罪は,無期懲役刑が法定刑になるため,裁判員裁判対象事件にもなります。

 

 

 こうやって書けば書くほど大変重大な犯罪ですが,本件が強姦致傷罪で起訴されるかどうかについては,やや疑問なところがあります。

 つまり,強姦罪と強姦致傷罪の法定刑は大きく異なるため,けがの程度があまりに軽微な場合に強姦致傷罪を適用するという決定に対しては,適切な刑罰を科すという意味から考えると異議を唱えるべきではないかと思うわけです。

 本件被害者の方が受けたけがの程度は定かではありませんが,仮に全治1週間の擦り傷程度だった場合には,強姦致傷罪ではなく強姦罪として起訴すべき場合もあるように思われます。

 報道番組などでは弁護士による量刑予想が多く伝えられていますが,この「認定落ち」に関する報道が見当たらなかったので,補足的に解説してみました。

 

 

 ちなみに,本人は前橋警察署に留置されているようですが,一般面会時間は15分です。

 一部報道では,母親の面会について「1時間ほど面会したとみられる。」という記述がありましたが,そんなことはありえませんので悪しからず。

 

 

 なお,弁護士は何時間でも接見できます。なぜかって,接見交通権は憲法上の権利だからです。そこんとこよろしく。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.08.05更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 

 早速ですが,当事務所は,8月10日(水)より17日(水)まで夏季休業いたします。

 1日多いのは,山の日の振替休日という理解ですので,悪しからずご承知おきください。

 休業期間中,電話は不通となりますが,メールでのお問い合わせは受け付けております。

 ただし,返信は,休業明け以降となりますので,ご了承くださいますようお願いいたします。

 

 

 夏休みですね。幼いころ,クワガタを取りに出かけた日々を思い出します。

 遥かなる時が過ぎ,いまはスマホを片手にポケモンを取りに出かけています。

 タイトルが小学生の読書感想文みたいですみません。

 

 ちまたでは,ポケモンgoが大流行ですが,その一方で「何でポケモンやってるの?」と聞かれることも多いです。

 聞かれたからには答えなければならない。それが,釈明に対する誠実な態度というものです。

 

 

1.世代がドンピシャだから

 

 今作に登場するポケモンの種類は,1996年に発売された「ポケットモンスター赤・緑」に登場したポケモンが対象となっています。

 1996年と言えばいまから20年前。当時の私は,純真無垢な小学5年生でありました。

 いまでこそどっぷりつかったゲーマーですが,当時はファミコンを買ってもらえない可哀想な子供だった私。

 唯一持っていたハードが「ゲームボーイ」だったわけで,ポケットモンスターの登場は,まさに天祐だったわけです。

 今は亡きダイクマ三春町店に買いに行くも,ポケモン赤は売り切れ。緑なら少しだけ残っているとのこと。

  私「じゃあ,緑でもいいから買って。」

  親「あなた赤が欲しいって言ってたでしょ。自分の発言には責任を持ちなさい。」

  私「絶望した!!」

 なんという可哀想な私。そんな悲しい記憶を胸に,今日もポケモン探しに邁進しています。

 

 

2.コレクター気質だから

 

 私は捨てられない性分です。

 物は集めるものであって捨てるものではない。

 物は買うものであって借りるものではない。

 物は愛でるものであって使うものではない。

 ポケモンgoはまさに私の蒐集癖をこれでもかとくすぐる作品です。

 

 

3.なんか健康にいい気がするから

 

 ポケモンgoは,いつどこでポケモンが出てくるかわかりません。

 場所が変われば出てくるポケモンも変わります。

 それなら,行ってみなければ!!!

 ポケモンgoには,卵というアイテムが存在します。

 それぞれ,2km,5km,10km歩くと孵化します。

 それなら,歩いてみなければ!!!!

 ポケモンgoには,ポケストップという場所が存在します。

 大体が街の史跡や名物店で,モンスターボールや卵がもらえます。

 それなら,回ってみなければ!!!!!

 現在,1日平均14000歩程度歩いています。

 

 

4.ポケモンが好きだから

 

 何だかんだ言っても,ポケモン自体がとても愛すべき存在です。

 ゲームボーイのピクセル画も味わい深かったですが,スマホのポケモンは非常に良い。

 特にいいのはピッピ。ピッピ最高。

 ポケモンのネーミングセンスも非常に良い。

 ポッポとかまんま。スリープ→スリーパー,ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン等の流れも秀逸。

 これこそ日本語のオノマトペ文化にあらずや。

 「先日,フランス菓子に名をつけるという妙な仕事をした。(中略)和菓子じゃないから純粋な日本語は似合わないし,かと言って外来語ばかりというのもおかしい。今はやりの少々子供っぽい擬声語的なものや,あやしげな新造語などは時にうまくさまになる。」(谷川俊太郎『命名』「言語」 1976年1~12月)

 

投稿者: アダジオ法律事務所

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