2017.03.29更新

問題.次の事例を読んで,設問に答えよ。

 


 横須賀市で細々と仕事を続けているT弁護士は,先日,なけなしの貯金をはたいて,新車の自動車を購入した。自動車は,海外のメーカーが製作したものだったので,海外の工場で製作された自動車が船便で日本に届き,一定期間倉庫に保管された後,客からの注文が入ると車両登録などの作業を行った上で,客に納車されることになっていた。

 

 T弁護士が新車を注文してから2週間ほど経ったある週の月曜日,自動車販売店の店員から連絡が入った。内容は,「T弁護士さんの新車が販売店に届きましたので,いつでも取りに来ていただいて構いません。」というものだった。そこで,T弁護士は,同じ週の金曜日に自動車販売店を訪れ,新車を受け取ることにして,その内容を店員に伝えたところ,店員もこれを了解した。

 


 納車当日は,関東地方に強風が吹き荒れた日だった。T弁護士が自動車販売店に到着したところ,店の駐車場に真新しい車が駐車されているのを見つけた。店員は,「これがお客様のお車ですよ。」とT弁護士に伝えた。

 


 T弁護士が,店内で自動車保険の手続きなどを行っていると,他の店員がT弁護士に対し,おそるおそる次の事実を伝えた。「隣に止めてあった車のドアがお客様の車に接触してしまったようでして・・・現場をご確認いただけますか。」

 

 T弁護士は,大した話ではないだろうと思い,お店の外に出ると,納車寸前の新車に隣の車のドアが刺さっている状態であった。聞けば,春一番の風にあおられて勢いがついていたらしいということが分かった。T弁護士は,正直テンションガン萎えであったが,自走するのに問題はないし,事務所での打合せの時間が迫っていたことから,すでに新車と呼んでいいのかよくわからない新車を受け取って,帰路についた。

 

 2週間ほどしてから同車を修理に出したところ,相手方保険会社が気をまわしすぎたせいで,代車としてメルセデスベンツが用意された。扱いづらくてしょうがないので友人に話すと,「買った車ってベンツだったっけ。」と聞かれた。そこで,T弁護士は,事の一部始終を説明することにした。

 

 すると,友人は,「何でそのまま乗って帰ってきたんだ。新車を買いに行ったんだから,傷物の車を受け取るいわれはない。きちんとディーラーの担当者に対し,『私が欲しいのは新車なので,再度新車を手配してください。』と要求すべきだ。」と言ってきた。

 

 

設問1.T弁護士は,ディーラーに対し,再度新車を手配するように請求することができるか。

 

設問2.今回の事故を防ぐためには,どのような方法を取っておくべきであったと考えるか。

 

設問3.新車に隣の車のドアが刺さっている状態を目撃したときのT弁護士の心情について,300字以内で説明せよ。

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.03.17更新

 気を付けてはいたんですね。ええ。

 私のような仕事の場合は,収入が入ってくる報酬口座と生活費を出す生活口座が別ですから,黙っていると残高が減る一方なんですね。ええ。

 毎月いいところで報酬口座から生活口座にお金を移すわけなんですよ。はい。

 でも報酬口座の残高が心もとないときは,ちょっと移すのをためらっちゃうじゃないですか。ほら。

 しかも生活口座なんていつ作ったのかわからないくらい前の口座ですから,通帳がどこにあるのかわからないんですね。はぁ。

 そうすると,生活口座の預金残高なんて全く分からないわけですね。そうすると,どういうことが起きるんでしょうか。

 

 

 【正解】

 クレジットカードの引き落とし額が預金残高を超えており,信用不安を引き起こす。

 

 

 いやぁ,こんなに簡単にクレカが使えなくなるとは思いませんでしたよ。

 引き落とせないならお電話の一本でもかけていただければよかったんですがね。

 1週間くらいして自宅にハガキが届いたときには,もはや手遅れですよね。

 慌てて生活口座に入金しましたけど,カードはしばらく止められたままでしたね。

 特に困ったのが,月額料金をクレカ払いにしていた種々の支払ですね。

 あんなに長い間利用したのに,1回引き落とせなかっただけで強制的に退会扱いになるんですね。

 再びカードが使えるようになるまでの数日間は,まさに生殺し状態でしたよ。

 

 

 今後は,もっと頻繁に残高を確認しないといけませんね。

 ホントは現金払いの方が好きなんですが,ネット社会ではそうもいきませんものね。

 クレカが止められている最中に電子内容証明を出そうと思ったんですが,支払いができずにかなり焦りましたね。

 気まぐれで作っていた年会費無料のカードがなかったら非常に危ないところでした。

 

 

 まぁ,このような仕事柄いろいろと偉そうに説明していますが,自分が経験しないとわからないことは多々ありますね。

 今回は,非常にいい勉強になりましたね。大惨事にならなかったので笑い話で済みました。

 みなさまもわたくしと同じ轍を踏まないようにご注意ください。

 以上,不渡り系弁護士からのレポートでした。スタジオにお返しします。

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2017.02.01更新

 こんにちは。弁護士の角井です。

 思えばこれが今年初投稿でしたね。

 今年もゆるく参りましょう。よろしくお願いいたします。

 

 

 年末は,12月22日で仕事を納め,年始は1月10日から悠々と仕事を始めようと思い立ち,サイトのトップページに冬季休業のお知らせを書いたのが昨年12月初旬頃のことでした。

 同業の先生方からは「wwww休みすぎwwww仕事しろwwww」と散々な言われようだったわけですが,ふたを開ければ,やれ刑事事件の対応やら,やれ急遽受任した家事事件の対応やらで全然休んでおりません。

 それなのに世間からは,「あんなに長い間休みやがって。マジ許さねぇから。」と目の敵にされる毎日。私がMなら嬉しいのですが,ドSなので全く嬉しくありません。名玩具「こわしたい放題」(対象年齢2歳以下)で憂さを晴らしたい。

 

 

 それでも人並みには休みをもらえましたし,年末も年始も毎日酒漬けで前後不覚に陥っておりましたし,11月の終わりに届いたFF15のプレイ時間は100時間を超えましたので,幸せな生活をしているのだとは思います。いやぁ,FFのメインストーリーすっかすか。スクエニには謝ってほしいね。

 紅白歌合戦の演出が炎上したり,初詣ベビーカー騒動が過熱したり,アモーレがアモーレとアモーレしたり,ニュースにも事欠かなかった年末年始ですが,特に世間に興味がない私は,まさしく他人事のように感じておりました。

 本来であれば,専門家の立場からいろいろコメントすべきだったんですかね。今上陛下の退位問題とか。それについては,いつぞやの朝日新聞に藤田宙靖先生の素晴らしい論考が掲載されていましたので,そちらをご参照ください。あれよりいいものは書けません。

 

 

 毎回このブログの存在意義について考えるわけですが,専門的な発言には責任が伴います。責任を負うためには,十分な下調べの上に発言を行う必要があります。十分な下調べには,十分な時間と十分な情報が必要になります。そうすると,おのずから発言が不可能なことに気付くわけです。

 いつの頃からか,「安くていい物」を追い求める時代が来ました。これは「安くて早くて美味しい」とも言い換えられます。要するに,対価以上の価値を求められる時代になり,それは我々弁護士にも求められていると感じます。

 しかし,極めてシンプルに考えれば,いい物は値段が張り,複雑な事柄には時間がかかり,難しいものはやはり難しいものです。おにぎらずには,おにぎりを頬ばった時の米のほぐれ具合が再現できないのです。機械でプレスされたシャリの上にネタを載せるだけの食べ物は,寿司とは呼べません。

 そういうわけですので,もし私の事件処理が早ければ,それは元々早い時間で終わる事件だったのでしょうし,なかなか解決できないのであれば,それは複雑であるなどの理由によって,どうしても時間のかかってしまう事件なのです。

 

 

 私が法律事務所に「アダジオ」という名前を付けたのは,そもそもそのような考え方に賛同していただける方を相手に仕事をしようと決意したためです。

 時を重ねるごとにその想いはますます強くなっています。

 当事務所もいよいよ3年目,ますますご声援の程,お願い申し上げます。

 

 

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.12.06更新

 伝言ゲームという遊びがあります。幼い頃,幼稚園で盛んにおこなわれたこの遊びは,私の心の中に大きな爪痕を残しました。人間は良い意味でも悪い意味でも信用できないということを知った私は,それから二十数年を経て弁護士になったわけです。

 

 ある日,私は,伝言ゲームの最後列になってしまいました。それは,みんながバトンをつなぐようにリレーしてくれた言葉をみんなの前で発表するという非常に責任のある立場であることを意味します。私は思いました。「このような責任のある立場になって誇らしい」と。

 

 第1回戦が始まりました。隣の列を見ると,早くも最後列まで伝言が完了したようです。私の列はまだでしょうか。気持ちが焦ります。来ました。ついに来ました。私の耳元である言葉がささやかれました。

 

 

 「合言葉は『サササ』だって!」

 

 

 私は,幼い頃からどこか物事を客観的に見る癖があったようです。そのとき,「いや,そんな言葉を伝言ゲームに使うわけないでしょ。」と思った自分自身がいたことを,今の私ははっきりと思いだすことができます。私は聞きました。「本当に『サササ』なの?」と。

 

 

 「そうだよ。『サササ』だよ!」

 

 

 あぁ,もうダメだ。私は,みんなの前で笑いものになるんだ。じゃあ,もういいか。さっさと言っちゃうか。

 教諭「さぁ,答えを順番に言っていってもらおうか。」

 私「『サササ』です。」

 群衆「ざわざわ」

 教諭「正解は,『サザエさん』でした!」

 

 

 ですよね。そうなりますよね。でも『サ』は合ってましたね。よかったですね。

 

 

 続いて第2回戦です。気を取りなおしましょう。今度こそやってやりましょう。私には字を書かせた同じ列の輩は決して許したくありませんが,今回がうまくいけば許しましょう。そう,人を許すことで自らが許されるのです。

 

 

 「合言葉は『ウルトラマンのスペシウム光線』だって!」

 

 

 あぁ,もうダメだ。絶対にダメだ。幼稚園児に出すお題なのに,間に「の」が入るなんて絶対におかしいもん。普通単語は一つだもん。絶対間違ってるよ。どうしよう,また恥をかくのか。しかも前回とは比べ物にならないくらい恥ずかしいじゃんか。

 

 

 私「本当に『ウルトラマンのスペシウム光線』なの?」

 前列の悪魔「絶対そうだって!早く前に行ってきなよ!」

 

 

 執行を待つ気分というのは,こういうことなのでしょうか。私の番が刻一刻と迫ってきます。どうしよう。絶対違うもん。直感が違うって言ってるもん。

 

 

 教諭「今回の言葉は何だったかな?」

 私「『ウルトラマンのスペシウム光線』です。」

 群衆「ざわ・・・ざわざわ・・・・・」

 教諭「えっ・・・・・ざわざわ・・・・・」

 教諭「・・・・・正解は,『ドラえもん』です。」

 

 

 

 

 

 今日の教訓―裁判において人の証言なんてあてにならない

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.12.02更新

 今日は何の日,ふっ,ふーっ。

 今日は,今年度の司法修習開始日です。

 思い出のあの日から,もう4年も経っているのですね。

 年々月日が経つのが早くなっていっている気がします。

 

 

 そのことを意識したわけではないのですが,今日は久しぶりに法律書の買い出しに行ってきました。

 私のような弁護士稼業には,「仕入れ」という概念がないという話は,ずーっと前にもしたような気がしますが,その弁護士にとって「仕入れ」といっていいのが法律書籍です。弁護士に法律の知識がなければ,毎日スーツファッションをしているただのコスプレ野郎ですからね。いや,言葉が過ぎましたね。

 そうして何冊かの本を買ってきたわけですが,そのときに司法修習に関する本が目に留まったので,一緒に買ってきてしまいました。その名も『司法試験に受かったら 司法修習って何だろう?』という本です(伊藤建・國富さとみ編集代表,現代人文社,2016年)。

 はじめはちょっとパラパラとめくっていただけなのですが,気付けば読破していました。所要時間1時間。

 感想を申し上げると,ただただ素晴らしい。自分が修習生活を送っていたころの情景がまざまざとよみがえり,不覚にも涙を流しそうになるほどの臨場感。懐かしさを覚えるのと同時に,他の修習生も自分と同じような修習生活を送っていたのだという安心感。様々な感情が複雑に入りみだり,わたくし,興奮状態であります。ありがとうございます!

 

 落ち着きましょう。

 

 執筆者は,私の同期プラスマイナス2期くらいの先生方ですので,世代的にもぴったりだったのがよかったんでしょうね。司法修習生に出願する際の必要書類の集め方や二回試験の対策まで書いてあるので,この本があればもう修習生活に怖いものなんてありません!いまの合格者は恵まれてるなぁ。この本が孤立している修習生を一人でも多く救うことができれば,大変喜ばしいことだと思います。

 

 そうして,司法修習を終えた新人弁護士がやってくる時期が近付いております。弁護士業界は,1月に新しい弁護士を迎えるのが慣例になっていますので,私ももうすぐ4年目に突入することになります。もはや新人とは言っていられませんね。風貌だけは風格が出てきたと言われることが増えましたが,それは中性脂肪をため込んでいるだけなので,経験をため込むには至っていません。ただ,少しずつ度胸がついてきたようには思います。仕事でつらいことがあっても,それを抱え込まずにすむくらいの度胸が。

 

 

 今日から始まる新司法修習生の皆さんには,仲間としてお迎えできる日が来ることを楽しみにしております。

 まずは,とんでん和光市で祝杯を挙げることをおすすめします。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.11.16更新

 前回の更新は,実に8月の終わりのことでした。

 月日が経つのは早いと申しますが,こんなに早く感じたことはいまだかつてないように思います。

 お久しゅうございます。角井でございます。

 

 この間何をしていたのかと言えば,それは仕事をしていたわけであって,その内容についてはいろいろと話したいこともありますが,関係者がこのブログを見ている可能性があったり,予期せぬところから大炎上祭になったり,それはそれはおそろしいことばかりですので,詳細については,差し控えさせていただきたいと思います。

 

 今年も司法試験の発表があり,私の法科大学院の同期や後輩たちが数多く合格しました。大変喜ばしいとともに,また後輩が増える恐怖にさいなまれる今日この頃でございます。修習生活というのは,実に強烈なインパクトを残すもので,私自身,長崎で過ごしたあの一年を忘れることはありません。何やら来年あたりに,長崎を訪問する機会に恵まれそうな話を聞いていますので,約4年ぶりの帰崎を楽しみに,日々を過ごしております。

 

 9月の終わりには,裁判員裁判に出廷してきました。臨時休業の際には,いろいろとご迷惑をおかけいたしました。すでに確定した事件ですし,判決翌日には,神奈川新聞において報道がなされた事件でもありますが,内容が内容ですので,詳しく申し上げることはいたしません。事件に対して真摯に向き合うことは当然のことですが,この事件を通じて,私自身,貴重な経験ができたと思っています。

 

 10月に入ってからもなかなか忙しさが終わりを見せず,土日の予定が多く入る状況が続きました。産業交流プラザで行われた弁護士会・司法書士会・税理士会合同相談会では,相談担当者として参加させていただきました。相続の世界は,弁護士だけではなく,司法書士や税理士の先生方,または,民間の金融機関や証券会社でもセミナーが開かれている状況ですので,他業種の先生方との交流は,大変いい勉強になりました。

 

 最近では,横須賀商工会議所が主催する「キャリア教育」プログラムにおいて,中学生と「働く意味」に関するグループディスカッションを行いました。第一に感じたことは,最近の中学生はしっかりしているなぁということです。自分が中学生の頃は,あんなにしっかりと自らの意見を表明できなかったような気がします。日本の未来は,(この点については)明るいと感じました。ただし,私は,一般企業での勤務経験があるわけではありませんし,自らが生きたいように生きているだけですので,中学生との話では,いろいろと混乱させてしまったのではないかと反省しています。とりあえず,中学生に言えることは一つだけです。勉強しましょう。

 

 さてさて,気付けば今年ももう数えるばかり。果たして,年内にもう一回更新があるのかないのか。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.08.30更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 

 思えば,ポケモンGOに現を抜かす記事を書いてから早1月。

 みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。

 ちなみに,ポケモンをやる頻度は明らかに減ってきております。

 まぁ,もう114匹集めたしね。カブト出ないかなぁ。

 

 

 こんな間の抜けた始まりですが,最近はがっつりとした刑事事件の報道があって驚いております。

 某芸能人による強姦致傷被疑事件(本人が認めているとは言ってもまだ疑いの段階ですからね)については,様々な報道がなされています。

 あの方は,お母様が非常にパワフルだったこともあって,ついつい事件以外の話が盛り上がってしまいますが,法律家としては,やはり犯罪自体に注目したいものです。

 

 そもそも強姦罪とは,「女子を姦淫」することによって成立する犯罪です。「姦淫」とは,男性器を女性器に挿入することですから,強姦罪に問われるのは男性だけということになりますね。女性が男性を姦淫する行為は,強制わいせつ罪になります。

 本件は,強姦致傷罪ということですので,強姦の際に女性にけがを負わせてしまったということになります。両罪の違いとしては,法定刑の違い(強姦罪は,3年以上の有期懲役,強姦致傷罪は,無期または5年以上の有期懲役)と親告罪か非親告罪かといったところでしょうか。

 親告罪とは,被疑者を起訴する際に被害者の告訴が必要な犯罪のことであり,強姦罪などの性犯罪のほかには名誉毀損罪などが有名です。強姦罪の場合は,裁判で被害者の名誉が害される恐れがあるため,被害者の告訴を必要とする趣旨です。ただし,強姦致傷罪は,犯罪の重大性が優越することから,告訴を不要とする非親告罪とされています。

 また,強姦致傷罪は,無期懲役刑が法定刑になるため,裁判員裁判対象事件にもなります。

 

 

 こうやって書けば書くほど大変重大な犯罪ですが,本件が強姦致傷罪で起訴されるかどうかについては,やや疑問なところがあります。

 つまり,強姦罪と強姦致傷罪の法定刑は大きく異なるため,けがの程度があまりに軽微な場合に強姦致傷罪を適用するという決定に対しては,適切な刑罰を科すという意味から考えると異議を唱えるべきではないかと思うわけです。

 本件被害者の方が受けたけがの程度は定かではありませんが,仮に全治1週間の擦り傷程度だった場合には,強姦致傷罪ではなく強姦罪として起訴すべき場合もあるように思われます。

 報道番組などでは弁護士による量刑予想が多く伝えられていますが,この「認定落ち」に関する報道が見当たらなかったので,補足的に解説してみました。

 

 

 ちなみに,本人は前橋警察署に留置されているようですが,一般面会時間は15分です。

 一部報道では,母親の面会について「1時間ほど面会したとみられる。」という記述がありましたが,そんなことはありえませんので悪しからず。

 

 

 なお,弁護士は何時間でも接見できます。なぜかって,接見交通権は憲法上の権利だからです。そこんとこよろしく。

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.08.05更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 

 早速ですが,当事務所は,8月10日(水)より17日(水)まで夏季休業いたします。

 1日多いのは,山の日の振替休日という理解ですので,悪しからずご承知おきください。

 休業期間中,電話は不通となりますが,メールでのお問い合わせは受け付けております。

 ただし,返信は,休業明け以降となりますので,ご了承くださいますようお願いいたします。

 

 

 夏休みですね。幼いころ,クワガタを取りに出かけた日々を思い出します。

 遥かなる時が過ぎ,いまはスマホを片手にポケモンを取りに出かけています。

 タイトルが小学生の読書感想文みたいですみません。

 

 ちまたでは,ポケモンgoが大流行ですが,その一方で「何でポケモンやってるの?」と聞かれることも多いです。

 聞かれたからには答えなければならない。それが,釈明に対する誠実な態度というものです。

 

 

1.世代がドンピシャだから

 

 今作に登場するポケモンの種類は,1996年に発売された「ポケットモンスター赤・緑」に登場したポケモンが対象となっています。

 1996年と言えばいまから20年前。当時の私は,純真無垢な小学5年生でありました。

 いまでこそどっぷりつかったゲーマーですが,当時はファミコンを買ってもらえない可哀想な子供だった私。

 唯一持っていたハードが「ゲームボーイ」だったわけで,ポケットモンスターの登場は,まさに天祐だったわけです。

 今は亡きダイクマ三春町店に買いに行くも,ポケモン赤は売り切れ。緑なら少しだけ残っているとのこと。

  私「じゃあ,緑でもいいから買って。」

  親「あなた赤が欲しいって言ってたでしょ。自分の発言には責任を持ちなさい。」

  私「絶望した!!」

 なんという可哀想な私。そんな悲しい記憶を胸に,今日もポケモン探しに邁進しています。

 

 

2.コレクター気質だから

 

 私は捨てられない性分です。

 物は集めるものであって捨てるものではない。

 物は買うものであって借りるものではない。

 物は愛でるものであって使うものではない。

 ポケモンgoはまさに私の蒐集癖をこれでもかとくすぐる作品です。

 

 

3.なんか健康にいい気がするから

 

 ポケモンgoは,いつどこでポケモンが出てくるかわかりません。

 場所が変われば出てくるポケモンも変わります。

 それなら,行ってみなければ!!!

 ポケモンgoには,卵というアイテムが存在します。

 それぞれ,2km,5km,10km歩くと孵化します。

 それなら,歩いてみなければ!!!!

 ポケモンgoには,ポケストップという場所が存在します。

 大体が街の史跡や名物店で,モンスターボールや卵がもらえます。

 それなら,回ってみなければ!!!!!

 現在,1日平均14000歩程度歩いています。

 

 

4.ポケモンが好きだから

 

 何だかんだ言っても,ポケモン自体がとても愛すべき存在です。

 ゲームボーイのピクセル画も味わい深かったですが,スマホのポケモンは非常に良い。

 特にいいのはピッピ。ピッピ最高。

 ポケモンのネーミングセンスも非常に良い。

 ポッポとかまんま。スリープ→スリーパー,ニョロモ→ニョロゾ→ニョロボン等の流れも秀逸。

 これこそ日本語のオノマトペ文化にあらずや。

 「先日,フランス菓子に名をつけるという妙な仕事をした。(中略)和菓子じゃないから純粋な日本語は似合わないし,かと言って外来語ばかりというのもおかしい。今はやりの少々子供っぽい擬声語的なものや,あやしげな新造語などは時にうまくさまになる。」(谷川俊太郎『命名』「言語」 1976年1~12月)

 

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.07.12更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 

 いやぁ,選挙が終わりましたね。

 かつて,ある女性グループが歌った歌の中に,「選挙の日は投票に行って外食する」旨の歌詞がありました(忠実に書くとジャスラックが怖いのでやめます。)。

 大日本帝国憲法が発布されたときには,「憲法の発布」を「絹布の法被」と間違えてどんちゃん騒ぎになったという話もありますので,この国にとっての選挙とは,いわば「ハレとケ」でいうところの「ハレ」の日であり,「祭」なのでしょう。

 まぁ,あんまり書いてこのブログを炎上させるのは私の本意ではありません。この辺でやめにしましょう。

 

 

 さて,この前,コンビニの駐車場でコーヒーブレイクをしていたところ,交通事故に遭遇してしまいました。

 目の前で交通事故を見るのは,実は初めてだったかもしれず,少なからぬ衝撃を受けました。

 ぺっしゃんこになった後の車を目にすることはよくありますけどね。路上でも裁判資料でも。

 

 状況はこうです。

 コンビニの駐車場から右折して路上に進出しようとしている中型トラックがタイミングを見計らっていたところ,右方向から直進してきた普通自動乗用車がそのコンビニの駐車場に入ろうとしていました。

 まず,一つ目の残念ポイントは,トラックが左に十分に寄っていなかったことにより,進入しようとしていた乗用車が入るスペースがなく,トラックが右折して出ていくまでの間,路上に停車しなければならない状況であった点でした。

 このため,停車している間に,後続車がさらに2台停車することになり,これが悲劇の始まりとなります。

 

 次に事態が動くのは,一番後ろの車が停車した車を追い越そうとしたことです。

 ここが二つ目の残念ポイント。トラックは右折しようとしているわけですから,追い越しをかけた際に正面衝突する危険性があります。コンビニ駐車場内のトラックの挙動をちゃんと確認できていれば,この状況で追い越しをかけようという発想にはなりません。

 案の定,一番後ろの車が追い越しをかけたタイミングと,トラックが右折して途上に進出するタイミングが同時になってしまいました。

 

 さらに悲劇は続きます。期せずして正面衝突の状況に陥ったとき,左方向にスペース的余裕があれば,ハンドルを左に切って回避することができます。

 しかし,状況は,コンビニの駐車場への進入待ちをしている車が2台連なっている状態です。スペース的余裕はありません。

 この場合,急ブレーキをかけてしかるべきですが,何を思ったのか,一番後ろで追い越しを試みた車がハンドルを左に切ります。

 これがとどめになりました。

 

 私の位置関係からは,衝突の瞬間が見えませんでした。

 記憶のとおり解説すると,次のようになります。

 ①トラックがゆっくりと右折して路上に出る

 ②完全に路上に出る前に「バーン」という比較的高い衝撃音が聞こえる

 ③次の瞬間にもう一度「バーン」という衝撃音が聞こえる

 ④進入待ちをしていた車がトラックの側面に衝突する

 ⑤その場にいた全員が車列の方向を見る

 ⑥試合終了の笛が(みんなの心の中で)鳴る

 

 結局4台が絡む多重事故になってしまいました。そのあとは悲惨でした。

 一番前の車の運転手さんはぶち切れ,一番後ろの車の運転手さんは平謝り,真ん中の車の運転手さんは茫然。

 一番後ろの車の運転手さんが警察に電話しようにも場所がわからないらしく,あたふた。

 一番前の車の運転手さんは念願かなってコンビニの駐車場に駐車成功。でもなぜか私の車の隣に止める。

 運転手さんが降りてくるときに,運転席のドアが変な音を上げる。私は聞こえないふり。

 真ん中の車の運転手さん,悲しそうにぺっしゃんこになったリアバンパーを拾う。

 私は,視線が合わないように見えないふり。

 いたたまれなくなった私は,そそくさとブレイクタイムを終了させて,左折方向に逃亡。

 

 

 このあと,一番後ろの車の運転手さんは,刑事責任,民事責任,行政上の責任を負うことになります。

 刑事責任とは,要するに犯罪のことです。他の運転手さんがけがをしていれば,過失運転致傷罪になります。

 けがをしていなければ,過失の器物損壊は罰せられませんので,刑事責任を負う必要はありません。

 民事責任とは,要するに損害賠償のことです。任意保険会社に入っていれば,担当者が代わりに対応してくれます。

 ただし,保険会社は,賠償額を値切りがちです。そのとき,お役に立つのが我々弁護士です。

 行政上の責任とは,要するに違反点数のことです。点数に応じて免許停止になったり免許取り消しになったりします。

 違反点数は,類型化されていますので,問題のない限り甘んじて受け入れてください。

 

 

 今回の交通事故で再確認したのは,たとえ自分が悪くなくても事故に巻き込まれることはあるんだなぁということです。

 特に,真ん中の車の運転手さんは何にも悪いことしてません。

 これを気にしていたら,車なんて運転できませんが,何ともいたたまれない気分になりますね。

 お役に立てるかどうかわかりませんが,真ん中の車の運転手さん!このブログを読んでいたらお気軽にご連絡ください!!

投稿者: アダジオ法律事務所

2016.06.30更新

 こんにちは。

 弁護士の角井です。

 

 月末になるとさまざまなレポートが届きます。

 ホームページのアクセス数はどうだったとか,検索ワードはこんなだったとか,順位変動が安定してるか不安定なのかとか。

 検索ワードを見ていると不思議なことが起こります。

 当事務所のホームページにたどり着いた人は,法律用語の検索をしているわけではなく,やれ「株主総会」だの「職印」だの「タビハナ」だのという人が多いということです。

 

 

 なんででしょうねぇ。

 

 

 あぁ。

 

 

 ブログの記事のせいか。

 

 

 じゃあ,もっとやってやるか。

 

 

 若山牧水は,本名を若山繁と言い,明治18年8月24日,宮崎県東臼杵郡東郷村坪谷に生まれた。旅と酒と自然を愛した人であった。

 牧水は,大正4年3月,妻の療養のために,横須賀市北下浦長沢に転居した。自然豊かで温暖な土地だったせいもあってか,のんびりとした生活を送っていたらしく,浦賀に出かけたり,子どもと釣りに出かけたり,時には松輪の方まで足を延ばすこともあったらしい。

 牧水は,横須賀での生活で作った歌を第八歌集『砂丘』にまとめている。その中の一つは,歌碑となり,北下浦行政センターに残されている。当の歌は,こんな歌である。

 

「海越えて 鋸山はかすめども 此処の長浜浪立ちやまず」

 

 長沢海岸では,白昼,砂浜に寝転んで物思いにふけっていることもあったらしい。同じ歌集にはこんな歌も収められている。

 

「昼の浜 思ひほほけしまろび寝に づんと響きて白浪あがる」

 

 横須賀での生活は平穏なものであったが,牧水自体は後に「物陰に隠れて労れを休めてゐるといふ様な,か弱い感傷から詠まれた」歌が多く,「いはゞ「夏の疲労」とも謂ふべき歌集であつた」と記している。

 そうは言っても,牧水ならではの美しい調べは失われておらず,声に出して読むとなんとも心地よい歌ばかりである。

 

 先程紹介した歌碑の場所には,若山牧水資料館があり,牧水直筆の書や手紙,関連書籍を見ることができる。

 これまで牧水に興味のなかった人も,是非一度訪れて見られたい。

 

 

 さて,横須賀とも絡めたので,まったく関連性がないわけではないでしょう。

 参考文献:見尾久美恵「若山牧水 コレクション日本歌人選038」笠間書院,2011年

投稿者: アダジオ法律事務所

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